奈良先端科学技術大学院大学

キャリア支援室

インフォメーション第8回トップ座談会~企業マネジメント経験者との意見交換会~を開催(2015/06/29)

平成27年6月29日(月)、本学事務局棟大会議室において、今年度第1回目(通算8回目)となるトップ座談会~企業マネジメント経験者との意見交換会~を開催しました。

この座談会は、本学にキャリア支援室が設置された平成25年度から継続的に実施しており、企業の取締役などのトップマネジメント経験者を講師に迎え、企業が博士人材に対して求める資質や企業におけるリーダーシップのあり方、研究開発の現状などについて、学生、ポストドクターをはじめとした参加者が講師と率直に意見交換や質疑応答を行い、企業における博士人材のキャリアパスについて理解を深めることを目的としています。

今回の意見交換会には、三菱レイヨン(株)の取締役・専務執行役員の山本巌氏を講師に迎え、博士後期課程学生を中心に、バイオサイエンス研究科から10名、物質創成科学研究科から3名、計13名が参加しました。

はじめに、山本氏から三菱ケミカルホールディングを構成する各事業会社について、社名の由来や身近な製品を事例とした詳細な解説が行われました。その後、入社後のキャリアについて紹介があり、これまでの企業経験から、企業の発展・維持だけでなく個人の成長のためにも、個人同士はもちろんのこと、組織を越えて信頼関係を構築し、効率的に情報や目標を伝達・共有することが、今後、ますます重要となっていくと参加者に訴えかけました。

意見交換会の最中に随時行われた質疑応答では、「三菱ケミカルホールディングスにおける博士人材採用の現状」といったものから、「研究からマネンジメントに仕事の重心がシフトしていく中で、仕事への取り組み方はどのように変化していったのか」といったものまで、次々と参加者から質問の声があがり、山本氏は、それらの質問のひとつひとつに対して具体例を交えながら丁寧な回答を提示されました。

参加者からは、「第一線で活躍している企業人の生の声を聞けて、研究に対するモチベーションが上がりました」、「企業研究者のキャリアパスについて理解を深めることができたので良かった」等の感想が寄せられました。これらの感想から、過去の意見交換会と同様、博士人材が自らの視野を広げるために、今回の意見交換会が有意義な体験であったことが読み取れます。

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