「第2回キャリアデザイン講演会~多様化する博士人材のキャリアパス~」を開催(2015/09/09)
平成27年9月9日(水)、昨年度に引き続き、本学バイオサイエンス研究科大講義室においてキャリア支援室「第2回キャリアデザイン講演会~多様化する博士人材のキャリアパス~」を開催しました。
講演会の目的は、本学の博士後期課程を修了後、民間企業に勤務するOBを講演者として迎え、民間企業における博士人材のキャリアパスの現状等について認識を深めることにあり、当日は、学外者を含めて約30名の来場がありました。
本学キャリア支援室の菅澤貴之キャリア・アドミニストレーターによる開催挨拶ならびに趣旨説明にはじまり、その後、情報科学研究科OBである吉村和浩氏(株式会社富士通研究所)の講演が行われました。吉村氏は、入社後の経験から、自らの専門性を深めるとともに、多分野の知識を主体的に学ぶことを企業は博士人材に期待していると説きました。
次に、バイオサイエンス研究科OBである佐々木俊弥氏(株式会社タベルモ)は、起業しグループ内企業の代表取締役社長となった今、大学院時代に修得したスキルや研究室内外での多様な経験が、経営の意思決定やリーダーシップの源泉となっていると語り、その上で、自らの人生を振り返り、スキルや立場といった前提条件が変化すると、「やりたいこと」も変わる可能性があることから、「やりたいことがわからない(見つからない)」と悩み過ぎずに、まず第一歩を踏み出すことが大切であると訴えました。
続いて、物質創成科学研究科OBである高橋優氏(東京応化工業株式会社)は、自身のライフビジョンを実現するために現職への「転職」を決断する際に、ドイツ留学で培われた人脈を含め、博士後期課程在学時の様々な経験が役立ったと参加者に述べました。
最後に、片岡幹雄理事・副学長(教育推進機構長)から本学における今後の博士人材に対するキャリア支援の構想が提示され、今年度の講演会も盛会のうちに終了しました。