企業研究所訪問探求ツアー【第12回トップ座談会】を開催(2016/03/03)
奈良先端科学技術大学院大学では、平成28年3月3日(木)、「企業研究所訪問探求ツアー」をトップ座談会の一環として開催しました。今回のイベントは、民間企業における研究開発体制を実感することを目的としたもので、初回となる今回の訪問先は、2015年7月に、本学に隣接するけいはんな学研都市精華地区に開所されたサントリーワールドリサーチセンターです。当日は、バイオサイエンス研究科より博士前期課程学生4名、博士後期課程学生9名、博士研究員2名、助教2名のほか、指導教員3名、特任教授、客員教授各1名が陪席し、計22名が参加しました。
はじめに、サントリーグループの成り立ちを紹介する展示スペースや、環境に配慮し部門間の壁を取り払ったフリーアドレスを特長とする研究スペース(実験室)の見学を行いました。続いて、サントリーホールディングス株式会社の専務取締役でR&D部門・知的財産部担当である辻村英雄氏よりサントリーグループのグローバル戦略ならびに研究所設立の背景等に関する詳細な解説や近年のヒット商品の開発秘話が披露されました。
その後、太田賢司理事の司会のもと、参加者との意見交換会が実施されました。参加者からは「けいはんな学研都市以外に研究所の候補地は存在したのか」、「研究員の研究テーマの自由度はどの程度あるのか」、「流行を予見した上でどのように商品開発を実施するのか」といった多様な質問が辻村氏に次々と投げかけられ、辻村氏からはそれらの質問のひとつひとつに対して具体的かつ丁寧な回答が提示されました。
「最新の研究設備を拝見することができ、とても刺激を受けました」、「外からはなかなか見えないサントリーの哲学、ものづくりを感じることができました」等の感想が参加者から寄せられ、今回のイベントも、参加した博士人材のキャリアビジョンの再考を促す有意義な体験となったことが伺えます。キャリア支援室では、次年度も博士人材のキャリア形成に資するイベントを継続的に実施していく予定です。