「第3回キャリアデザイン講演会~企業で活躍するOB博士研究員から学ぶ~」を開催(2016/09/06)
平成28年9月6日(火)、昨年度に引き続き、本学バイオサイエンス研究科大講義室においてキャリア支援室「第3回キャリアデザイン講演会~企業で活躍するOB博士研究員から学ぶ~」を開催しました。
講演会の目的は、本学の博士後期課程を修了後、民間企業に勤務するOBを講演者として迎え、民間企業における博士人材のキャリアパスの現状等について認識を深めることにあり、当日は、学生及び教職員約50名の来場がありました。
本学キャリア支援室の林卓生特任准教授による開催挨拶ならびに趣旨説明にはじまり、その後、各研究科の博士後期課程修了のOB3名の皆さまの講演が行われました。
まず、情報科学研究科OBである田坂和之氏(株式会社KDDI研究所)は、博士後期課程で得られた研究議論や実現アプローチが企業での研究活動で大変活かされていること、また、研究者の立場でもユーザーを意識した取り組みが重要であることについて、自らの業務の紹介と併せて熱く語られました。
次に、バイオサイエンス研究科OBである労昕甜氏(DSファーマバイオメディカル株式会社)は、NAISTに入学した動機から博士前期課程修了後に就職してから博士の学位を取得した経緯、企業での研究活動でのエピソードなど、自らの経験を交えながら、出来るだけ多くの人と交流することの大切さと、博士人材の立場と責任をしっかり認識することの重要性を説かれました。
続いて、物質創成科学研究科OBである中間勇二氏(株式会社島津製作所)は、博士後期課程の振り返りから、現在の研究内容の紹介、民間に就職してよかったこと/よくなかったことの考えを披歴する中で、研究者として、最後まで諦めずに果敢に挑戦すること、異分野の人との交流を通じて視野を広げることを要請されました。
最後に、片岡幹雄理事・副学長(教育推進機構長)が、博士課程を目指す意義と研究活動で必要な視点についてお話しされ、今年度の講演会も盛会のうちに終了しました。