奈良先端科学技術大学院大学

キャリア支援室

インフォメーション第14回トップ座談会~企業マネジメント経験者との意見交換会~を開催(2016/11/10)

平成28年11月10日(木)、本学事務局棟大会議室において、今年度第2回(通算14回目)となる「トップ座談会~企業マネジメント経験者との意見交換会~」を開催しました。

この座談会は、本学にキャリア支援室が設置された平成25年度から継続的に実施しており、企業の取締役などのトップマネジメント経験者を講師に迎え、企業が博士人材に対して求める資質や企業におけるリーダーシップの在り方、研究開発の現状などについて、学生、ポストドクターをはじめとした参加者が講師と率直に意見交換や質疑応答を行い、企業における博士人材のキャリアパスについて理解を深めることを目的としています。

今回は、グーグル株式会社 日本・アジア太平洋地域担当 マネージングディレクターの阿部伸一氏を講師に迎え、博士後期課程学生や教員を中心に8名が参加しました。太田理事による阿部氏の略歴紹介の後、阿部氏からグーグル株式会社のビジョンや概要、特にグーグル株式会社の企業文化、お客様価値を実現するための視点、誰もやっていないことに挑戦する社風、などについて、わかり易くフランクにお話いただきました。

座談会では、太田理事の司会のもと、主に企業風土や求める人材像に関する質問が阿部氏に投げかけられ、阿部氏からは、「研究者であっても常にユーザーのベネフィットを考えること」「目標は常に大きくもつこと(10%アップ程度ではなく10倍をねらうとか)」という基本姿勢から、「自分が正しいと思ったことは最後までやりきる」、「専門力だけでなくスマートクリエイティブ(想像力、顧客目線、ある程度のビジネス感覚)が必要」などといった研究者に必要な気概や心構えに関する指導をいただきました。

参加者からは、「イノベーションの生み出し方などの貴重な意見が聞けました」、「今日のお話は研究室の運営や研究にも参考になります」、「企業で働く研究者には研究だけではない様々な感度が必要だと感じました」等の感想が寄せられ、今回も参加学生にとって、自らのキャリアを再考する貴重な経験となったことが伺える座談会となりました。

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