2017年度博士人材キャリアアップセミナー「科学系英語論文作成セミナー」を開催（2018/03/29・30）

　平成30年3月29日（木）、30日（金）の２日にわたり、2017年度博士人材キャリアアップセミナーの一環として、「英語論文の書き方」を基礎から体系的に学ぶためのセミナーを開催しました。講師に、長年日本で学術英語の編集と翻訳に携わり、大学・研究機関等での「英語論文の書き方」に関する指導経験も豊富なミリンダ・ハル氏（東京大学医学部非常勤講師、山形大学医学部講師）をお迎えし、学生や研究員等の若手研究者を中心に25名が参加しました。

　セミナーでは、講師が日本人研究者が英語論文執筆時に陥りがちな誤った記述や、誤った英作文の事例などを列挙し、参加者と対話しながらテンポ良く講義を進めていきました。また、論文の骨格を成す要素として、執筆者の主張したい内容や事前の資料準備が何より重要であり、文章の構成を十分検討するなど、編集者や読み手に主張が届く形へと整えていくことについて解説がなされました。

　参加者からは、「自分で考えるだけでは絶対に気付けないような事を多く学べたので、本当にためになりました」、「日本語から英語へそのまま翻訳し論文を書いていたため、いわゆる日本語英語文のままであったという事に気づくことができました」、「わかりやすい内容だったので早速実践します」等の感想が寄せられ、今回学んだ事を今後の論文執筆に活かしたいと述べる学生も多くいました。

　キャリア支援室では、今後も、博士後期課程学生、ポストドクター等の若手研究者のキャリア形成に資するセミナーの開催を継続する予定です。