奈良先端科学技術大学院大学

キャリア支援室

インフォメーション第15回トップ座談会~企業マネジメント経験者との意見交換会~を開催(2017/1/16)

平成29年1月16日(月)、本学事務局棟大会議室において、今年度第3回(通算15回目)となる「トップ座談会~企業マネジメント経験者との意見交換会~」を開催しました。

この座談会は、本学にキャリア支援室が設置された平成25年度から継続的に実施しており、企業の取締役などのトップマネジメント経験者を講師に迎え、企業が博士人材に対して求める資質や企業におけるリーダーシップの在り方、研究開発の現状などについて、学生、ポストドクターをはじめとした参加者が講師と率直に意見交換や質疑応答を行い、企業における博士人材のキャリアパスについて理解を深めることを目的としています。

今回は、スリーエムジャパン株式会社 常務執行役員 兼 CTO(Chief Technical Officer)の島田正志氏を講師に迎え、博士後期課程学生を中心に6名が参加しました。太田理事による島田氏の略歴紹介の後、島田氏からスリーエム株式会社の歴史・概要、イノベーション創出に向けた活動や仕組みなどについてわかりやすくお話いただきました。

座談会では、太田理事の司会のもと、活発なディスカッションが行われました。学生からは、求める研究人材像、外国人や女性などの多様な研究人材の活用と課題についての質問が島田氏に投げかけられ、島田氏からは、「最近の研究者は深堀はできているが行動力の向上が必要」、「客観的かつ公平に広く物事や人をみることが大切」、「国籍、性別に関係なく、将来を見据え自分が何をすべきかという見識を広げることが重要」、などといった研究者に必要な気概や心構えに関する指導をいただきました。

参加者からは、「外資系企業の役員の方のお話が聞けて視野が広がりました」、「企業の研究員にはビジネス感覚も必要だと感じました」、「企業での研究は(論文のことばかりでなく)顧客の現場の事を知ることが大切だとわかりました」等の感想が寄せられ、今回も参加学生にとって、自らのキャリアを再考する貴重な経験となったことが伺える座談会となりました。

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