第17回トップ座談会~企業マネジメント経験者との意見交換会~を開催(2017/06/05)
平成29年6月5日(月)、本学事務局棟大会議室において、今年度第1回(通算17回目)となる「トップ座談会~企業マネジメント経験者との意見交換会~」を開催しました。
この座談会は、本学にキャリア支援室が設置された平成25年度からスタートし、企業の取締役や研究所長などの技術のトップマネジメント経験者を講師に迎え、企業が博士人材に対して求める資質や企業におけるリーダーシップの在り方、研究開発の現状などについて、学生、ポストドクターをはじめとした参加者が講師と率直に意見交換や質疑応答を行い、博士人材のキャリアパスについて理解を深めることを目的として、平成28年度以降は中期計画にも則って継続的に実施しているものです。
今回は、森永製菓株式会社 取締役の宮井真千子氏を講師に迎え、教育推進機構長の垣内副学長をはじめ、教員、博士後期課程学生などあわせて8名が出席しました。宮井氏から森永製菓株式会社の歴史・概要、企業ビジョン、研究開発体制や、特に女性研究者に向けた研究者のキャリアビジョンについて、わかりやすくフランクにお話しいただきました。
学生からは、求める研究人材像、研究の目的意識、新たな研究テーマの創出などに関する質問が宮井氏に投げかけられ、宮井氏からは、生活者の視点で価値を読み込むこと、単に研究だけでなく研究者自らがものづくりや販売まで経験して士気が向上した実例、などのコメントをいただきました。また、研究者が自分のキャリアを考える際に重要なポイントとして、「自分がどうありたいか」、「自分は何で勝負するのか」を考え磨いておくことの重要性を指導いただきました。
女性研究者の生きざまに関するお話もあり、参加者全員が熱心に議論を交わし、「企業の役員の方と直接お話ができて研究に対する目的意識が高まりました」、「生活者の目線で研究することの重要性を改めて認識しました」、「時間が短くもっと話を聞きたかった」等の感想が寄せられ、今回も参加者にとって、キャリアデザインを考える貴重な経験となったことが伺える座談会となりました。