第18回トップ座談会~企業マネジメント経験者との意見交換会~を開催(2017/09/13)
平成29年9月13日(水)、本学マルチメディアホールにおいて、今年度第2回(通算18回目)となる「トップ座談会~企業マネジメント経験者との意見交換会~」を開催しました。
この座談会は、本学にキャリア支援室が設置された平成25年度からスタートし、企業の取締役や研究所長などの技術のトップマネジメント経験者を講師に迎え、企業が博士人材に対して求める資質や企業におけるリーダーシップの在り方、研究開発の現状などについて、学生、ポストドクターをはじめとした参加者が講師と率直に意見交換や質疑応答を行い、博士人材のキャリアパスについて理解を深めることを目的として、平成28年度以降は中期計画にも則って継続的に実施しているものです。
今回は、日本電信電話株式会社 ネットワーク基盤技術研究所長の辻ゆかり氏を講師に迎え、教育推進機構長の垣内副学長をはじめ、教職員、学生あわせて9名が出席しました。辻氏から、NTTの歴史、概要、研究開発体制やこれからの研究のあり方、また、研究人材の多様なキャリアパスについて、様々なご経験に基づき、大変わかりやすくお話しいただきました。
学生からは、大学と企業の研究の違い、研究者の心構え、博士人材に何を求めるか、など様々な質問が辻氏に投げかけられました。辻氏からは、研究の目的は世の中に役立つこと、失敗を恐れずチャレンジすること、学会などにできるだけ足を運び人脈を広げること、若いうちに自分の強みを発揮すること、の重要性を説かれ、博士人材に求めることとして、(課題解決力だけでなく)課題設定力を磨くことについて、ご指導をいただきました。
参加者からは、「研究者といえども閉じこもらずに見識を広げることが重要だと解りました」、「周りに流されず、強い意志でやり切ることが必要だと気が付きました」、「単に『知る』では不充分で深く『解る』ことが重要、これから頑張るきっかけをもらった」等の感想が寄せられ、今回も参加者にとって、自身のキャリアを考える貴重な経験となったことが伺える座談会となりました。