奈良先端科学技術大学院大学

キャリア支援室

第23回トップセミナー~企業等のマネジメント経験者との意見交換会~を開催(2018/12/7)

 平成30年12月7日(金)、本学マルチメディアホールにおいて、今年度第3回目(通算23回目)となる「トップセミナー~企業等のマネジメント経験者との意見交換会~」を開催しました。

 このセミナーは、本学にキャリア支援室が設置された平成25年度からスタートし、企業等の取締役や研究所長などの技術のトップマネジメント経験者を講師に迎え、企業等が博士人材に対して求める資質や企業等におけるリーダーシップの在り方、研究開発の現状などについて、学生、ポストドクターをはじめとした参加者が講師と率直に意見交換や質疑応答を行い、博士人材のキャリアパスについて理解を深めることを目的として、平成28年度以降は中期計画にも則って継続的に実施しているものです。

 これまで、企業の幹部の方を講師としてお迎えしてきましたが、博士人材の幅広いキャリアの方向性を参加者に理解していただくため、今回は、国立研究開発法人 産業技術総合研究所 理事(兼)材料・化学領域長の村山宣光氏をお招きし、教育推進機構長の垣内副学長をはじめ、教職員、学生あわせて11名が出席しました。

 村山氏から「産総研の研究戦略と期待する博士人材像」というテーマにてお話しいただき、続いて、参加者との活発な意見交換が行われました。これらを通じて、産業技術総合研究所のミッションや研究戦略、研究内容の事例を交えながら、持続可能な社会の実現に向けた具体的な取組内容が紹介されました。また、「期待する博士人材像」としては、"絵を描き(構想力)"、"人を巻き込み(人間力)"、"やり抜く(覚悟)"の3点が要請されました。さらに、「専門性に対する意識も年齢とともに、自分のため、組織のため、社会のため、と進化していく。若いうちは、とにかく自分の専門力を高めることに力を注いでほしい」との激励のお言葉もいただきました。

 参加者からは、「産総研の理念がよく理解でき、自分の目指す姿を考えるきっかけになった」、「企業とは違う研究のやりがいや面白さを感じた」、「地球環境に対する意識が高まった。自分も技術を磨いていきたい」等の感想が寄せられ、今回も参加者にとって、貴重な気づきを得る経験となったことが伺えるセミナーとなりました。

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