第25回トップセミナー~企業等のマネジメント経験者との意見交換会~を開催(2019/7/5)
令和元年7月5日(金)、本学マルチメディアホールにおいて、今年度第1回目(通算25回目)となる「トップセミナー~企業等のマネジメント経験者との意見交換会~」を開催しました。
このセミナーは、本学にキャリア支援室が設置された平成25年度からスタートし、企業等の取締役や研究所長などの技術のトップマネジメント経験者を講師に迎え、企業等が博士人材に対して求める資質や企業等におけるリーダーシップの在り方、研究開発の現状などについて、学生、ポストドクターをはじめとした参加者が講師と率直に意見交換や質疑応答を行い、博士人材のキャリアパスについて理解を深めることを目的として実施しているものです。
今回は、元 大塚製薬 医薬品事業部 執行役員の島﨑 眞氏をお招きし、教育推進機構長の垣内副学長をはじめ、教職員、学生あわせて14名が出席しました。
島﨑氏からは、『腑に落ちることの力学〜リーダーはひとりじゃない』をテーマに、「多様な考え方を持つメンバーや組織が入り交じることで広い角度から物事が見える」、「自分や相手ばかりでなく社会にも価値があるかを考えることが重要」といったことをお話しいただきました。また、リーダーは「何のためにやるのかという目的(ビジョン)をはっきり示し、独りよがりではなく、そのメンバーや組織同士の"共感"を得る(創る)こと」、「自身の専門分野の枠を"越境"する好奇心を持つこと」がいかに大切であるかを、様々な視点から解り易く説かれました。
その後の参加者との意見交換では、そもそもイノベーションとは何か、それが日本でなかなか起きない理由やクラウドファンディングの有効な活用についてなど、一つひとつの質問に丁寧にコメントされ、最後に総務省や内閣府のデータも示しながら、「変化の激しい世の中に対応できる組織づくりと、そのリーダーとして皆さんに期待したい」との激励の言葉もいただきました。
参加者からは、「これまで、研究マネジメントの話は聞いたことがなかったので学びが多かった」、「リーダーに求められるものについて、大変詳しくお話をいただいた」、「人の"共感"の大切さを学べた」、「これからは国のイノベーション戦略も含めて研究を意識していきたい」等の感想が寄せられ、今回も参加者にとって、貴重な気づきを得る経験となったことが伺えるセミナーとなりました。