企業研究所訪問ツアー(第27回トップセミナー)を開催(2020/02/18)
令和2年2月18日(火)、「企業研究所訪問ツアー」をトップセミナーの一環として開催しました。今回のイベントは、民間企業における研究開発の現場や考え方を実感することを目的としたもので、訪問先は、京都府精華町に2018年に竣工した日本電産株式会社の生産技術研究所です。当日は、本学の学生と教職員あわせて14名が参加しました。
はじめに、日本電産株式会社と生産技術研究所の概要、研究開発の取り組み内容などの説明を受けました。次に、構内見学として、電子顕微鏡やX線CTスキャナによる評価現場を見学し、担当者との質疑応答を実施しました。本学OB/OGの社員の方からも、仕事内容や技術者としての働き甲斐などをお聞きし、企業の研究部門の風土などを体感することができました。続いて、専務執行役員で生産技術研究所長の小関敏彦氏との座談会を実施しました。
小関氏は、これからの博士研究者に必要な素養は「自律的に課題・目標を明確にすること」とされ、「特に民間研究者の場合は、それが社会にとって有益であることが大切」と述べられました。加えて、「個人ではなくチームで取り組むこと」「細部に気を配り、よく観察すること」「積極的に行動し、無理を厭わないこと」を挙げて、研究者に期待する姿勢を熱く語られました。参加者から「企業の更なる発展に向け何に取り組むのか」「イノベーションの起こし方」などの質問が相次ぎ、小関氏はその一つ一つに丁寧にコメントされました。最後に、「社会にインパクトを与えるよう、日々の活動に取り組んでください」と、参加者を激励されました。
参加者からは、「企業幹部と直接対話できたことが貴重だった」「企業のビジョンや博士学生に何が求められているのかが実感できた」「今後もこういう機会があるとありがたい」などのコメントが寄せられ、今回のイベントも、参加者のキャリアビジョンの検討を促す有意義な体験となったことが伺えます。キャリア支援室では、今後も学生のキャリア形成に資するイベントを継続的に実施していく予定です。