奈良先端科学技術大学院大学

キャリア支援室

第28回トップセミナー~企業等のマネジメント経験者との意見交換会~を開催(2021/3/11)

令和3年3月11日(木)、本学マルチメディアホールにおいて、通算28回目となる「トップ座談会~企業マネジメント経験者との意見交換会~」を開催しました。

このセミナーは、本学にキャリア支援室が設置された平成25年度からスタートし、企業等の取締役や研究所長などの技術のトップマネジメント経験者を講師に迎え、企業等が博士人材に対して求める資質や企業等におけるリーダーシップの在り方、研究開発の現状などについて、学生、ポストドクターをはじめとした参加者が講師と率直に意見交換や質疑応答を行い、博士人材のキャリアパスについて理解を深めることを目的として実施しているものです。

今回は、ぺプチドリーム株式会社取締役副社長である舛屋圭一氏をお招きし、本学の教職員、学生あわせて17名が出席しました。

舛屋氏からは、ご自身のこれまでの多様な活動を振り返りながら、創薬研究の道に進まれた背景や厳しかった博士後期課程のご様子、研究者として・社会人としてどのように考え壁を乗り越えてきたのかなど、参加者が今後のキャリアを考える上での示唆に富むお話を伺うことができました。特に博士後期課程学生に向けて「圧倒的であること」や「知識だけでなく人脈を広げること」の重要性について熱く語られました。さらにペプチドリーム株式会社の概要、取組内容の事例、ビジネスの方向性などとともに博士人材が経営に参画する大切さについてお伝えいただきました。

その後の参加者との意見交換では、参加者から、企業就職するためにどのようなことを意識すべきか、マネジメント能力をどのように高めたのか、など数々の質問が寄せられました。舛屋氏は、その一つひとつの質問に丁寧にコメントされ、「現在の研究分野で圧倒的になる重要性」、「周りで起きていることを観察して、自身に応用すること」、「ステークホルダーとwin-win関係を構築すること」という、博士人材が今後のキャリアを設計していく上で、大きな刺激となるポイントも示唆されました。

参加者からは、「企業幹部と直接対話できたことが貴重だった」「企業のビジョンや博士学生に何が求められているのかが実感できた」「今後もこういう機会があるとありがたい」などのコメントが寄せられ、今回のイベントも、参加者のキャリアビジョンの検討を促す有意義な体験となったことが伺えます。キャリア支援室では、今後も学生のキャリア形成に資するイベントを継続的に実施していく予定です。

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