9月3日(日)、バンコク市内で開催された日本学生支援機構(JASSO)主催「日本留学フェア」に、松本健一情報科学研究科長、岡田実教授(情報科学研究科)、稲垣直之バイオサイエンス研究科副研究科長、太田淳物質創成科学研究科長、東克洋課長補佐(国際課)、安藤幸国際展開マネージャー(教育連携部)、およびタイ出身の留学生であるShade Ruangwanさん(情報科学研究科博士前期課程2年)、Napol Kaewkascholkulさん(バイオサイエンス研究科博士前期課程1年)、Nattakarn Wuthibenjaphonchaiさん(物質創成科学研究科博士課程前期課程2年)が参加しました。また、本学のインターンシップ修了生も多く駆けつけ、本学ブースを訪れたフェア参加者の対応にあたりました。JASSOの調べによると、今年のフェア参加者は2,724名。本学ブースには、理工系の大学院に関心のある80名以上の参加者が絶え間なく訪れ、教育内容や研究環境、奨学金や留学生活等について熱心に質問をしていました。
本学の代表者 |
本学ブースには多くのフェア参加者が訪れた |
9月4日(月)にはチュラロンコン大学を、垣内喜代三理事・副学長、岡田教授、金谷重彦教授(情報科学研究科)、太田研究科長、安藤国際展開マネージャー、およびShadeさん、Nattakarnさんが訪問しました。まず、電気電子工学科Mana Sriyudthsak准教授の案内で、Bundhit Eua-arporn学長およびSupot Teachavorasinskun工学部長を表敬訪問し、本学との教育研究連携や交流について報告をしました。
続いて、垣内理事・副学長と太田研究科長はKomson Petcharaks電気工学科長を、岡田教授、金谷教授と安藤国際展開マネージャーはコンピューター工学科をそれぞれ訪問し、各学科の教員と交流しました。さらに、工学部のTawatchai Charinpanitkul副部長やFalan Srisuriyachai部次長らと面談し、学術交流協定の更新に合意するとともに、インターンシップの機会の拡充やワークショップの共同開催など、交流をさらに活性化させるための意見交換が行われました。 その後、工学部の学生を対象に本学説明会を開催し、安藤国際展開マネージャーが本学を紹介したほか、金谷教授、岡田教授、太田研究科長が各研究科の教育プログラムや研究内容を、さらにShadeさんとNattakarnさんが日本での学生生活を紹介しました。また、10月より本学のインターンシップに参加する2名の学生が、留学に向けた意気込みを語りました。説明会に参加した同大学の学部生、大学院生、ポスドクなど(約50名)からは、本学でのインターンシップについて多くの質問が寄せられました。
学長を表敬訪問 |
コンピューター工学科を訪問 |
本学説明会の案内 |
両大学の教員 |
9月5日(火)、本学タイ・オフィスの開設記念シンポジウム「NAIST and Thai Universities for Research and Education Collaboration Symposium 2017」をバンコク市内で開催しました。本シンポジウムは、本学の「スーパーグローバル大学創成支援事業」の取組として開催するとともに、日タイ修好130周年記念事業の1つとしても認定されることになりました。 シンポジウム冒頭、本学から垣内理事・副学長が、カセサート大学からはチョンラク・ワチャリンラット学長が、両大学を代表して挨拶を行い、続いて日本側の来賓として、在タイ日本国大使館の福島秀夫次席公使から、タイ側の来賓としてタイ国立科学技術開発庁のチュララット・タンプラサート副長官から本シンポジウム開催についての祝辞が述べられました。続いて、安藤国際展開マネージャーが本学の海外展開の取組を、Pattara Leelaprute助教(カセサート大学工学部)が本学との学術交流実績を紹介しました。
各セッションでは、タイからカセサート大学、チュラロンコン大学、マヒドン大学及びチェンマイ大学の関係者が、本学からは情報科学研究科、バイオサイエンス研究科及び物質創成科学研究科の教員や留学生らが、これまでの学術交流の成果や、現在取り組んでいる研究内容の紹介が行われたほか、今後の教育研究連携の具体案が示されました。
本シンポジウムには、本学とタイ大学関係者のほか、日本企業や他大学の現地オフィスなどからも多くの参加者がありました。本シンポジウムをきっかけにして、日タイ両国のさらなる交流の促進が期待されます。
垣内理事・副学長による挨拶 |
本学の概要を紹介する安藤国際展開マネージャー |
来賓および関係者 |
9月6日(水)、岡田教授と安藤国際展開マネージャーはキングモンクット王工科大学トンブリ校を訪問しました。Shubhashree Pal氏(International Affairs Office)、工学部コンピューター工学科Sanan Srakaew学科長、エレクトロニクス・テレコミュニケーション学科Rardchawadee Silapunt学科長、Natasha Dejdumrong准教授、Kamon Jirasereeamornkul講師らと面談し、学生の交流を見据えた学術交流協定の新規締結の可能性について意見交換を行いました。
キングモンクット王工科大学の関係者 |
本学に在籍する221人の留学生のうち20名がタイ出身者で、そのうち10名がカセサート大学、6名がチュラロンコン大学、3名がマヒドン大学の卒業生です(2017年9月1日現在)。また、本学とこれら大学の教員との間で共同研究が盛んなことから、今回のタイ訪問をきっかけに教育研究連携のさらなる発展につながることが期待されます。