本学情報科学研究科の門林雄基教授と教育連携部門の岩月淳子 国際連携コーディネーターは、スペインで開催されたエラスムス・ムンドゥス事業「TEAMプロジェクト」(※)の最終会合に参加しました。
3月13日(火)にマドリッドカルロス3世大学内で、本学が参画するエラスムス・ムンドゥス事業「TEAMプロジェクト」の幹事校、ソルボンヌ大学(パリ)の担当者とミーティングを行いました。
エラスムス・ムンドゥス事業「TEAMプロジェクト」を通じた交流が契機となり、本学はソルボンヌ大学(2018年1月よりパリ第2大学との統合による新大学)と2017年9月に学術交流協定を締結しました。今回、本プロジェクトの幹事校である同大学の担当者と会い、これまでの交流を振り返りました。本学情報科学研究科ディペンダブルシステム学研究室の井上教授は、TEAM助成制度を活用して同大学に1ヶ月滞在し、この研究室の大下准教授も今年3月より1ヶ月間、滞在して、同大学のSebastien Tixeuil教授と共著論文を執筆するなど、活発な研究交流が続いています。また、前日に本学垣内理事・副学長一行が同大学を訪問した際の歓待に対してお礼を述べ、さらに現在、協議が進められているダブルディグリープログラム協定締結についても打合せを行うなど、今後の更なる協力関係の強化を視野に入れた話し合いとなりました。その後、様々な日本の補助金制度や、欧州の制度との違い、またErasmus助成の現状と今後についても意見交換がなされました。
翌日の3月14日(水)、門林教授と岩月コーディネーターはマドリッドカルロス3世大学で開催された最終会合に参加しました。
まず、2014年から始まった本プロジェクトによる交流活動についての報告がなされました。そのあと、各参加校から受入れ実績についてのプレゼンテーションがあり、さらにポスターセッションに続いて、現在、奨学生として派遣されている2名の学生によるプレゼンテーションが行われました。午後のグループセッションでは、本プロジェクトが参加校に与えたインパクト、および、この取り組みの継続の可能性、ならびに反省点・課題について議論が交わされました。加えて、TEAMメンバーによる今後の連携、および参加可能なプロジェクトについても意見交換がありました。
これまでTEAM projectのミーティングは、参加校のある各都市(パリ、ベルリン、東京、ソウル、マドリード)で開催され、また必要に応じてSkypeミーティングを開催するなど、綿密な連絡・連携を目指すとともに緊急の課題に対する対策も議論することにより、本プロジェクト後半には派遣数が圧倒的に伸び、設定した数値目標の達成を欧州委員会に報告できることになりました。本学にとっても、このTEAMプロジェクトに参加したことで、欧州のメンバー校と教育研究交流が活発になり、また、ソルボンヌ大学およびトレント大学との学術交流協定の締結にも至るなど、大きな成果が得られたことが確認できた実りの多い出張となりました。
(※)エラスムス・ムンドゥス事業「TEAMプロジェクト」
本事業は、EUと日本、韓国との間で博士課程学生、博士研究員(ポスドク)並びに教職員の交流を通じて、特に情報通信分野における研究大学間交流を組織的に推進するという目的で、2014年に幹事校の仏・ソルボンヌ大学(旧ピエール&マリー・キュリー大学)を中心とする12機関により締結されたパートナーシップ協定(TEAM - Technologies of information and communication Europe-east Asia Mobilities)に基づくもので、本学も参画しています。
右奥:Ms. Hanna Hertwig、Ms. Rakhee Patel 左奥:門林教授、岩月コーディネーター |
エラスムス・ムンドゥス事業「TEAMプロジェクト」 最終会合の参加者 |
会合の様子 |