イベント報告 2024/09/19
8月15日(木曜日)から8月20日(火曜日)までの間、塩﨑一裕学長、太田淳理事・副学長(研究・国際担当)ほか関係教職員一行が、タイ及びインドネシアの教育研究機関や在外日本公館を訪問しました。特に今回の訪問ではタイにおいて本学で2つ目となる留学生同窓会を立ち上げるための記念シンポジウムをバンコク市内で開催することと、本学とカセサート大学(タイ)の、ダブルディグリープログラム協定の締結(対象課程と学術分野を拡大)に伴う締結式に参加することを主たる目的として関係機関を歴訪することになりました。
まず、8月15日(木曜日)にバンコク市内において、「タイNAIST同窓会キックオフシンポジウム」を開催しました。これまでの本学の留学生修了生1400名のうち、約10%をタイからの留学生が占めており、今日では多くの修了生がタイの企業や高等教育機関で活躍していることから、本学ではインドネシアに続いて2つ目となるNAIST同窓会が発足したものです。シンポジウムでは塩﨑学長からの挨拶の後、同窓会長のDr. Yuttakonkit Yuttakon氏からNAISTの思い出に触れながら同窓会発足の挨拶を行うなど、和やかな雰囲気の中、シンポジウムが盛大に行われました。
8月16日(金曜日)はカセサート大学(タイ)のDr. Chongrak Wachrinrat学長を表敬訪問し、これまでの両大学の交流の実績について意見交換を行いました。また、このダブルディグリープログラム担当である情報科学領域の岡田実教授から、これまで物質創成科学領域の博士前期課程に限定されていたものを、今回の締結により、情報科学領域も含めた博士前期課程及び後期課程へ適用範囲が拡大されたことが説明されました。続いて、締結式が執り行われ、両学長の協定書への署名によって、同大学との交流の更なる促進が期待されます。
また、同日午後は在タイ日本国大使館において、大鷹正人大使を表敬訪問し、タイの優秀な大学との学術教育交流の重要性について、意見交換を行うとともに、大鷹大使からは今後タイとの交流の発展に本学への強い期待を寄せられました。
8月18日(日曜日)には、インドネシアへ移動し、ジャカルタ市内においてインドネシアNAIST同窓会(INAA)総会に参加しました。INAAは本学で初の留学生同窓会として2013年に設立され、IPB大学同窓会館内に2016年に設置されたNAISTインドネシアオフィスを拠点に、同窓生間のネットワーク構築、本学と同窓生との連絡調整等を行っています。塩﨑学長一行は同窓会長のDr. Berry Juliandi氏をはじめとした同窓会メンバーからの歓迎を受けました。本学のインドネシアオフィス長である別所康全バイオサイエンス領域長・教授からはNAISTとインドネシアの交流について紹介がなされ、終始和やかな雰囲気で同窓会総会が行われました。また、同日午後はタマンミニインドネシアインダ―(TMII)へのエクスカーションにも参加し、インドネシア同窓生との交流が深められました。
8月19日(月曜日)午前には本学の学術交流協定校であるIPB大学においてArif Satria学長への表敬訪問を行いました。Arif Satria学長からは本学との交流がIPB大学の教育研究の発展に大きく貢献していることに感謝の言葉が述べられるとともに、塩﨑学長からはIPB大学がNAISTにとって重要な協定校であること、同大学のBerry Juliandi学部長がインドネシアNAIST同窓会の会長として活動に大きく貢献してくれていることについて感謝の意が示されました。
また、同日午後に一行はインドネシア最先端の研究機関BRIN Research Organization of Life Sciences and Environment を訪問し、同機構の最新の研究成果等の紹介が行われた後、本学との共同研究の可能性について活発な意見交換が行われました。
翌8月20日(火曜日)午前にはBRINのDr. Laksana Tri Handoko長官を表敬訪問し、NAISTとBRINの今後の展望について意見交換が行われ、今後、インドネシアからの留学生選抜や受入れに向けた包括協定の締結などについて話し合いが行われました。
最後の訪問先として、8月20日(火曜日)午後に一行は在インドネシア日本国大使館の正木靖大使を表敬訪問しました。インドネシアからの学生受入れや同窓会の活動について意見交換を行い、正木大使からもこれまでの本学の積極的な取組への評価と期待が述べられました。
以上、今回の歴訪ではタイ及びインドネシアにおいて、学長自らが先頭に立って現地を訪問することにより、本学修了生との絆を深め、高等教育研究機関との連携強化、本学のPR活動につなげるという意義のある訪問となりました。