イベント報告 2025/06/09
5月19日(月曜日)から5月25日(日曜日)までの間、塩﨑一裕学長、太田淳理事・副学長(研究・国際担当)ほか関係教職員一行が、スイス・ベルン州の教育研究機関や在外日本公館を訪問し、奈良県とベルン州の友好提携10周年を記念したセレモニーの一貫として、本学とベルン応用科学大学における学術交流協定調印式が実施されました。
5月20日(火曜日)、一行は在スイス日本国大使館において、藤山美典特命全権大使への表敬訪問を行いました。移り変わる世界情勢を背景に、日本とスイスの大学における学術教育交流の重要性について意見交換を行いました。藤山大使からは今後のベルン応用科学大学と本学の交流発展に強い期待が寄せられました。
翌5月21日(水曜日)には、奈良県庁の代表団と共に、ベルン州における医療研究機関の中で最大規模を誇るSwiss Institute for Translational and Entrepreneurial Medicine(Sitem-insel)を訪問しました。Sitem-inselを代表して、ベルン大学のネフ教授が訪問団を出迎え、同機構の最新の研究成果等の紹介が行われた後、ネフ教授と本学訪問団との間では研究成果や研究手法に関する議論が交わされました。
同日午後には、「ベルン州・奈良県友好提携10周年記念式典、ベルン応用科学大学・奈良先端科学技術大学院大学学術交流協定調印式」が開催されました。
ベルン州ハスラー知事と奈良県山下知事より、奈良県とベルン州の友好関係10周年への喜びの言葉が表明され、ベルン州と奈良県のこれまでの取り組みを振り返りながら、両地域における今後の益々の交流への期待が表明されました。
次に、スイス・シュレンベルク特命全権大使からは、奈良県及び本学との交流が文化的なものにとどまらず、科学分野の交流へも発展していくことへの期待が寄せられ、藤山特命全権大使からは、高齢化社会等の社会課題において、ベルン応用科学大学と本学の学術交流協定が、ベルン州・奈良県の2つの地域に留まらず日本とスイス国民の持続可能な未来実現の礎へと発展することへの希望が表明されました。
続けて、学術交流協定調印式へと移り、ベルン応用科学大学と本学の両学長より両大学のこれまでの研究交流についての紹介が行われ、学術交流協定の締結を皮切りに今後益々の交流、社会問題への貢献が期待されることが述べられました。学術交流協定への署名を終えた両学長からは終始笑顔が見られ、熱い握手が交わされました。
その後開催された晩餐会では、政府関係者も加わり、各出席者の間でより多角的な交流が行われ、ベルン州議会ビューラー議長からは、ベルン州と奈良県の友好提携10周年、ベルン応用科学大学と本学の学術交流協定締結への祝辞が述べられました。
5月22日(木曜日)に、一行はベルン応用科学大学(BFH)を訪問し、今後の交流を見据えたワークショップを開催しました。
ベルン応用科学技術大学のヴォーヴァッグ学長からは、本学との基盤的な交流予定分野と今後の展望が表明され、塩﨑学長からは本学の組織構成と研究事例の紹介、既存の共同研究をはじめとし、多方面との交流が一層進展することへの期待が述べられました。
続いて、各教員・研究者による研究事例紹介がなされた後、両大学の今後の研究交流に向けた、より専門的なディスカッションがなされました。
今回の訪問を機に、本学とベルン応用科学大学、奈良県とベルン州ひいては日本とスイスの更なる教育研究連携・情報連携の強化が期待されます。