SECCON 2015 大阪大会 開催について

2015/11/02

 悪質なコンピュータウイルスなどが増加し、情報システムを守る対策を立てることが急務となる中、世界各地でグローバルな情報セキュリティ競技会の活動が盛んで、全世界からハッカーコミュニティが参加し、日頃鍛錬した技術をふるって試し、互いの知能・スキルを競い合っています。一方、我が国は情報セキュリティに特化した分野では22歳以下の学生を対象としたセキュリティ・キャンプが単年度開催で数年間開催されているものの、世界情勢から見ても遅れていると言わざるをえません。また、教育・業界の活性化の度合も低く、大学での情報セキュリティを専門とする学部・学科の設置は少数であり、企業でもこの分野の人材育成に対して十分な費用をかけているとは言えない状況です。このような現状が世界から見えているためか、海外から日本を代表する企業や官庁、国会等のシステムへの不正アクセスやサイバー攻撃が少なからず起きています。

 こうした状況を踏まえ、奈良先端科学技術大学院大学(奈良先端大、学長:小笠原直毅)情報科学研究科では、文部科学省情報技術人材育成のための実践教育ネットワーク形成事業「分野・地域を越えた実践的情報教育協働ネットワーク(enPiT)」のセキュリティ分野教育プログラム(SecCap)におけるセキュリティPBL演習の一貫として、SECCON 2015 大阪大会 を開催します。

 「SECCON(SECurity CONtest)」とは、情報セキュリティをテーマに多様な競技を開催するイベントです。実践的情報セキュリティ人材の発掘・ 育成、技術の実践の場の提供を目的として行われます。「SECCON」 の競技として、今回は、参加者が会社組織を模したチームを形成し、コンピュータセキュリティに関するインシデントに対処するスキルを学び、競うCSIRT(Computer Security Incident Response Team)演習を行います。少ない情報からインシデント全体を想像し、自分の知識や経験を活かして調査、解決する技能が求められます。しかし、チームで取り組む演習ですので、必ずしも一人がすべての能力を持つ必要はありません。組織の適切な意思決定に対し、参加者の得意分野で貢献することができます。

 開催日時、場所は以下のとおりです。

 【日時】 2015年11月8日(日) 12:30~19:00
 【場所】 グランフロント大阪 ナレッジキャピタル
      北館タワーC 10階 慶應大阪シティキャンパス

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