2016/02/25
奈良先端科学技術大学院大学(NAIST、学長:小笠原直毅)は、今回、戦略的国際共同研究ネットワーク形成の拡大を目指して、新たに以下の2つの国際共同研究室を展開します。
本学は、平成25年度に文部科学省の「研究大学強化促進事業」の支援対象機関に採択され、国際的な存在感を高めるための戦略的国際共同研究ネットワーク形成プログラムを展開しております。平成26年12月には、海外研究拠点整備プロジェクトにて、フランス・ポールサバチエ大学国立科学研究センターCEMES(材料精緻化・構造研究センター)に、また国際共同研究室整備プロジェクトとして、アメリカ・カーネギーメロン大学より、ロボット工学などコンピューターサイエンスの研究者を招へいし、本学に「国際共同研究室」を設置しました。
今後、本学は海外に派遣された本学の研究者、海外から招へいした研究者が相互に国際共同研究室に常駐することにより、研究及び国際的な交流を加速度的に推進していきます。
【新たに設置する国際共同研究室】
①アメリカ:カリフォルニア大学デービス校(University of California, Davis:UCDAVIS)に設置
②フランス:エコールポリテクニック(École polytechnique:EP)より研究者指導者を招へいし、本学内に設置
つきましては、下記のとおり記者発表を行いますので、是非ともご出席くださいますよう、お願い申し上げます。
また、準備の都合がございますので、ご出席いただけます際には、2月29日(月)までに、下記の問い合わせ先まで、添付の取材申込用紙をFAXにて送付くださいますよう、お願いいたします。
記
日 時:平成28年 3月 2日(水) 13:30~15:00
場 所:奈良先端科学技術大学院大学 学際融合領域研究棟2号館 1階・研修ホール
奈良県生駒市高山町8916-5(けいはんな学研都市)
*アクセスについては、http://www.naist.jp/をご覧ください。
出席者:
奈良先端科学技術大学院大学 学長 小笠原直毅
理事・副学長 横矢直和
情報科学研究科・教授 金谷重彦
物質創成科学研究科・教授 浦岡行治
研究推進機構・特任教授 湊小太郎
研究推進機構・特任准教授 三宅雅人
研究推進機構・特任助教 Tiphaine Bourgeteau
カリフォルニア大学デービス校 Professor of Genetics, Faculty Advisor to the
Chancellor and Provost, University of California,
Prof. Kenneth Burtis
エコールポリテクニック Director of LPICM, Éc ole Polytechnique,
Prof. Pere Roca i Cabarrocas
【新たに設置する国際共同研究室】
1.海外研究拠点整備プロジェクト
①アメリカ カリフォルニア大学デービス校(UCDAVIS)に設置
②研究室人員:奈良先端大 15名(専任の助教常駐)、UCDAVIS教授を含め3名
③研究室名:NAIST - UCDAVIS International Collaborative Laboratory
for Medical & Bio Informatics
④研究目的:近年の原油価格の高騰や地球温暖化への意識の高まり、新たな再生可能エネルギーとして、微細藻類が産生するオイルなどの「藻類バイオマス」の活用に注目が集まっています。化石資源由来のエネルギーや製品をバイオマスで代替することによって、地球温暖化を引き起こす温室効果ガスCO2の排出削減に大きく貢献すると考えられています。そこで、クラミドモーナスやミドリムシなどの微細藻類におけるオイル産生に対する代謝経路、さらには遺伝子発現における制御メカニズムを解明し、微細藻類におけるオイル生産向上を目指すことを目標に研究を行います。UCDAVISゲノムセンターは、現在、ゲノム、トランスクリプトーム、プロテオーム、メタボロームなどを対象とした研究を推進されており、現地に共同研究室を設置することにより活発な交流を促し、さらなる発展を目指します。
2.国際共同研究室整備プロジェクト
①フランス エコールポリテクニック(EP)より招へいし、本学内に設置
②研究室人員:奈良先端大8名、(専任の特任助教を配置)、École polytechnique 教授を含め6名
③研究室名:NAIST - École Polytechnique International Collaborative Laboratory
for High-efficiency Perovskite Solar Cell
④研究目的:先ごろの地球温暖化現象抑制など地球環境の維持のために、再生型クリーンエネルギーの研究は急務となっています。言うまでもなく太陽電池はその主役であり、さまざまな研究が展開されてきました。近頃、ペロブスカイト型太陽電池に対する注目が集まっています。この太陽電池は、真空を要しない簡単な印刷工程で、比較的高い効率が予想されています。太陽電池の研究に高い実績を持つEPと印刷技術を含む半導体プロセス技術の得意なNAISTのお互いの強みを活かした共同研究によって、ペロブスカイト型太陽電池の高効率化に関する研究を行います。
【各研究機関の紹介】
1.カリフォルニア大学デービス校:
1905年カリフォルニア州デービス校に設置された名門校です。世界屈指の生物関連研究施設を誇ります。本学とは2003年に学術交流協定を締結し、多くの研究者や学生の派遣及び受入の実績があります。また、本学教員や事務職員のFD・SD研修もUCデービスで実施しています。
2.エコールポリテクニック:
フランスの理工系エリート養成のための高等教育機関。フランス最古のグランゼコールでもあり、多くのノーベル賞受賞者を輩出しています。ナポレオンが1794年にフランス革命後に技術将校の不足に対処するために軍学校としました。現在はフランストップのエリート養成大学となっています。これまで本学とは研究者や学生の交流が盛んに行われ、国際会議での共同発表等の実績があります。
【お問い合わせ先】
○国際共同研究室に関すること
奈良先端科学技術大学院大学 研究推進機構 研究推進部門 特任准教授 三宅雅人
Tel:0743-72-5628 Fax:0743-72-5194 E-mail:mmiyake@rsc.naist.jp
○取材に関すること
奈良先端科学技術大学院大学 企画総務課 広報渉外係 小西健
TEL:0743-72-5026 FAX:0743-72-5011 E-mail:s-kikaku@ad.naist.jp