ブックタイトルせんたん JAN 2018 VOL.26
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せんたん JAN 2018 VOL.26
NAIST?OB・OGに聞く?「NAISTの最高峰のサイエンスと向き合い、その出逢いの中で人生を実り多いものにしてください」中村匡良Masayoshi Nakamura名古屋大学トランスフォーマティブ生命研究所Frommerグループ特任講師Profile : 2008年度博士後期課程修了(バイオサイエンス研究科植物遺伝子機能学講座)研究室にて私は現在、名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所(ITbM)でFrommer-中村グループの特任講師として働いています。ITbMでは、最先端の分子合成化学と動植物科学の連携によって新しい学際領域研究を創出するとともに、化学者と生物学者が密にコラボレーションすることで、化学と生物学の融合領域に新たな研究分野を創出し、社会が直面する環境問題、食糧問題、医療技術といった様々な課題に取り組んでいます。私は、アメリカカリフォルニア州にあるカーネギー研究所での6年間の研究生活を経て、そこで出逢ったWolf Frommer(ウォルフ・フロマー)教授と共に今年の4月から新たにこのI T b Mにグループを立ち上げ、研究を行っています。NAISTへは2003年に入学し、研究内容と人柄に惚れて橋本隆教授の植物遺伝子機能学講座の門を叩きました。准教授や助教の先生方など尊敬すべき人たちのもと、素晴らしい先輩方や同期後輩に囲まれ、研究者として人として充実した日々を過ごせたことを感謝しています。研究科では各分野の世界の第一線で活躍されている研究者によるセミナーが定期的に開かれており、参加することで自分の分野だけにとどまらない広い視野を養うことができました。さらに、研究科の同期やサッカーを通じて知り合った情報科学、物質創成科学など研究科の枠を越えた友人の存在も見識を拡げるには十分なものでした。構内には充実した実験施設を自由に利用できる環境があり、それらを用いた世界最先端の研究を行えることがこの大学院大学の魅力の一つであると思います。是非とも利用されることをお薦めします。また、在籍中は日本学術振興会のグローバルCOEプログラムなどのサポートを受け、国際学会での発表や海外での共同研究などの貴重な機会に恵まれました。幸運にも与えていただいた、このような機会の中での縁がカーネギー研究所での研究に繋がり、現在の研究へと結びついていきます。これからの時代、バイオサイエンス分野と物質や情報分野の学際領域での新技術・新分野の創出が課題となってきます。3つの分野を一つの空間に有するNAISTで研究することの意義は大きいと考えられます。NAISTに進学された方やこれから進学を考えられている方には、ぜひ最高峰のサイエンスと向き合い、その出逢いの中で人生を実り多いものにされることを願っています。研究室のメンバーと