ブックタイトルSENTAN せんたん JAN 2019 vol.27

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概要

SENTAN せんたん JAN 2019 vol.27

NAIST OB・OGに聞く郭思博Guo Sibo本州化学工業株式会社私の妻とペットの南瓜ちゃんです。休日によく南瓜ちゃんと遊びます。総合研究所開発研究グループProfile : 2016年度博士後期課程修了(物質創成科学研究科高分子創成科学研究室)今の実験室内にて何事にも挑戦する気持ちを持ち、私は2012年にNAIST高分子創成科学研究室に入学しました。当初は博士後期課程に進むことを考えていませんでしたが、藤木道也教授の熱意と丁寧な御指導を受け、妻のアドバイスもあり、前期後期課程を一貫して研究できるαコースに変更しました。N A I S Tでは、らせん構造を持ったポリマー(重合体)を研究し、先生や先輩方と意見交換する中で、色々な良いアドバイスを頂き自分のアイデアを実現できました。また、在学中に国際学会や海外留学の機会を得て、他大学や外国の研究者、学生と接し、研究設備の使い方や研究のやり方、生活習慣など文化の違いに触れ、多くの経験をさせていただきました。現在は本州化学工業株式会社総合研究所の開発研究グループに所属しています。世界でも珍しいと思いますが、当社は100年の歴史のある化学会社です。和歌山で創業して以来、培ってきたフェノール誘導品の合成技術を活かし、様々な素材、ファインケミカル製品を開発しています。現在は樹脂モノマー(単量体)の研究がメインですが、NAIS Tで学んだ知識を活用することができます。おかげで入社二年目の私が、グループの方々の協力を得て、当社研究所内の新規技術賞を頂きました。企業研究は考えなければならない事が多いとはいえ、自分の頑張りや成長を実感できてうれしくなります。NAISTで一番印象に残っていることは、オープンな学風と留学生が多くスーパーグローバル大学であるということです。先生や先輩との距離も近く、どんな些細なことでも相談しやすい環境です。特に藤木先生の「大学、企業のどちらでもコミュニケーションが大切です」という言葉を覚えています。研究室では先生方と学生が、英語や日本語で積極的にディスカッションしていました。海外留学や学会発表のチャンスもたくさんあります。毎年恒例の中間発表会は、国内外の先生が集まり、英語でプレゼンを行うのですが、他人に分かりやすく説明することが重要と感じました。N AIS Tのみなさんには、自分の興味に沿って、好奇心と挑戦意識を持ち、後悔を残さないようにやりたいことは思い切ってやってほしいと思います。新規分野でも積極的にチャレンジして行きましょう。また社会人になると、学生時代と比較しどうしても自由な時間は減るため、有り余る時間を有効に活用して、実りのある学生生活を送っていただきたいと思います。最後に、最先端の研究力を持つNAISTの卒業生として、私は誇りを感じております。1 9 S E NTAN