ブックタイトルSENTAN SEP2019 vol.28

概要

SENTAN SEP2019 vol.28

◆受賞の対象となった研究業績「Development of Blue Thermally Activated Delayed Fluorescence MoleculesContaining Boronate- and Borinate-Basedπ-Systems」物質創成科学領域有機光分子科学研究室松尾恭平助教が10thInternational Conference onMolecular Electronics andBioelectronics (M&BE10)においてYoung ScientistPresentation Awardを受賞！有機光分子科学研究室の松尾恭平助教が2019年6月にYoung ScientistPresentation Awardを受賞しました。同賞は、ポスターまたは口頭発表を行った学生を除く35歳以下の若手研究者の内、優れた発表を行った者を対象に授与されます。◆受賞研究の概要有機半導体材料を用いた発光素子である有機発光ダイオードは薄型、軽量といった特徴を有し、現在ではテレビやスマートフォンなどのディスプレイに利用されています。その一方で、青色OLEDの発光効率、安定性には課題が残されており、優れた青色発光材料の開発が望まれていました。近年、高効率な発光材料として熱活性化遅延蛍光材料が注目を集めていますが、高効率かつ優れた色純度を示す青色発光材料は、まだ例が多くありませんでした。本研究ではホウ素、酸素、硫黄原子を有する電子受容性のパイ共役骨格を用いて、新たな青色熱活性化遅延蛍光材料を開発し、OLED素子特性を評価することで、分子構造の違いが発光色および発光特性に与える影響について議論しました。◆受賞についてのコメント今回このような賞をいただくことができ、大変光栄に感じております。本研究は九州大学稲盛フロンティア研究センター安田琢麿教授の元で行われた研究であり、多大なご支援をいただきました。厚く御礼申し上げます。今後も研究活動に励んで参ります。その他の受賞一覧領域名受賞年月受賞者名受賞名領域名受賞年月受賞者名受賞名2019.4小蔵正輝（助教）鳥澤健太郎（客員教授）大竹清敬（上席研究員）水野淳太（主任研究員）IEEE Transactions on Network Scienceand Engineering 2019 IEEE TNSE BestPaper Award Runners-up文部科学大臣表彰科学技術賞（研究部門）情報石井大地（M2）Paul Rossener Regonia（D2）Visual Computing 2019優秀ポスター発表賞国際シンポジウムEM-NANO 2019Best Student Presentation Award2019.5上田知己（修了生）IEEE International Conference onComputational Photography 2019Demo Awardバイオ2019.3上村祥（D2）公益財団法人日本科学協会2019年度笹川科学研究助成対象者情報岩本淳（M2）xSIG 2019Outstanding Originality Award2019.6Mark Christian Guinto（M2）NEURO2019（第42回日本神経科学大会・第62回日本神経化学会大会）にて国内Travel Award2019.6佐々木光（D1）日本機械学会若手優秀講演フェロー賞物質松尾小嶋匠（D2）晃平（M2）10th International conference on Molecularectronics＆BioelectronicsStudent Presentation Award上田朝己（修了生）Visual Computing 2019ポリフォニー・デジタル賞2019.7熊本成美（D2）第65回高分子研究発表会（神戸）エクセレントポスター賞S E NTAN16