ブックタイトルSENTAN せんたん JAN VOL.29
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SENTAN せんたん JAN VOL.29
奈良先端科学技術大学院大学は10月に都内で、東京フォーラム2020「人生100年時代のサイエンス~SDGsを達成する先端テクノロジー」を開いた。超長寿社会でのテクノロジーの在り方、心の持ち方の問題など識者が幅広い視点から見解を披露。冒頭、横矢直和学長は「新たな社会の課題を解決する科学技術の方向性と人間の生き方を考えてください」と挨拶した。特別講演聖徳太子の心古谷正覚師聖徳宗総本山法隆寺管長聖徳太子がおられた時代(574年―622年)は、今から約1,400年前ですが、そのころと比べて、現代は文明文化が非常に発展し、世の中は変わっていますが、人間の心はあまり変わっていないと思っています。その時代は、朝鮮半島の外交問題、国内の政治問題、そして氏族同士の争いが絶えず、聖徳太子は「平和な世の中を作りたい」と仏教を取り入れることを考えられました。そこで、各地に寺院を建て、仏教を広められました。604年には十七条憲法を制定し、第一条に「和を以(も)って貴しと爲(な)し忤(さが)ふこと無きを宗(むね)と爲(な)す」とされました。聖徳太子は、人々が平和に暮らすことのできる理想の世界の実現を願われて、自ら仏の教えを実現することを将来の課題とされたわけです。人生100年時代を考える時、みなさんの生活の中で、聖徳太子の心、仏教の教えを生かしていただければ、と思っています。S E NTAN02