ブックタイトルSENTAN せんたん JAN VOL.29
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SENTAN せんたん JAN VOL.29
パネルディスカッション地球環境はテクノロジーで守れるか分解するプラスチック国際連合大学上級副学長国際連合事務次長補沖大幹氏株式会社カネカPharma & Supplemental NutritionSolutions Vehicleバイオテクノロジー研究所幹部職佐藤俊輔氏聖徳宗総本山法隆寺管長古谷正覚師奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス領域教授産官学連携推進部門長(兼任)髙木博史一色地球環境を守るための未来のテクノロジーについて、どのような研究をされていますか。網代高分子の分子構造を設計し、有用な機能に結びつく物性を持った材料を創りだしています。SDGsに関連したテーマでは、植物由来の生分解性プラスチックについて、熱分解する温度を上げたり、抗菌性を持たせたり、pH環境に応答して凝集したりするなど、機能性をプラスする研究に取り組んでいます。髙木発酵食品やバイオエタノールを生産する酵母などの微生物を用い、環境変化(ストレス)に適応する細胞の仕組みについて、全体像の理解と応用に関する研究を進めています。微生物のバイオテクノロジーにより、持続的な経済成長と環境保護の両面でSDGsへの貢献を目指しています。佐藤企業で生分解性ポリマー(PHBH)という高分子材料を開発してきました。ストローや食品を入れるポリ袋などさまざまな商品に実用化されています。いまは、微生物の細胞内に、エネルギー源として蓄積されたPHBHを取り出して材料に使う研究をしています。地球温暖化の原因である二酸化炭素の排出量の削減、海洋などに蓄積するプラスチックゴミの問題解決を目指しています。奈良先端科学技術大学院大学物質創成科学領域教授網代広治朝日新聞社教育コーディネーター一色清開発目標に貢献する沖SDGsの観点からすれば、根本的な課題に貧困の削減と格差の解消03 S E NTAN