ブックタイトルSENTAN せんたん JAN 2022 vol.30

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SENTAN せんたん JAN 2022 vol.30

巻頭特集/奈良先端大東京フォーラム2021奈良先端科学技術大学院大学は2021年11月に東京フォーラム2021『DX時代の「活躍人材」と教育の未来』を開催した。ITの浸透により生活が豊かになるDX(デジタルトランスフォーメーション)の時代を支える科学技術や社会の課題、人材育成のための教育などについて講演やパネルディスカッションを展開した。塩﨑一裕氏奈良先端科学技術大学院大学学長開会あいさつ塩﨑一裕氏奈良先端科学技術大学院大学学長奈良先端大が設立されて30年、社会と科学技術の変化と進化は、ますます加速しています。地球温暖化、新型コロナウイルス感染症、SDGsに代表される社会的・世界的な課題に対してさまざまな分野の研究者が総力を結集して取り組むことが求められています。本日のテーマである「DX(デジタルトランスフォーメーション)」は、社会と科学技術の変革の大きなうねりの一つで、産業や研究の形態が変わりつつあります。また、DX時代に活躍できる人材育成のためには、教育にも変革が求められます。そこで、これからの社会変革と課題解決におけるデジタル化、科学技術の役割、DX時代の教育などについて講演や議論をしていただき、来るべき世界を展望します。基調講演デジタル社会の創生村井純氏慶應義塾大学教授/内閣官房参与(デジタル政策担当)30年前の奈良先端大創設の時から、多くの研究者たちと非常に親しく、ともに研究活動を続けてきました。研究分野の「デジタル社会」は、インターネットを介して社会や人がグローバルにつながることにより、コンピュータサイエンスの恩恵をすべての人に届けることを目的にしています。私はインターネットの研究が米国で始まった1969年ごろから研究に携わり、そのときの研究仲間は奈良先端大、慶応大学、東京大学などに赴任し、それぞれ独自の研究開発を進めながら、大学の枠を越えた密な研究体制が取れました。なかでも奈良先端大は、多大な通信アドレスなどが確保できるIPv6の開発で世界をリードする成果を上げています。01 S E NTAN