ブックタイトルSENTAN せんたん SEP 2021 vol.30
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SENTAN せんたん SEP 2021 vol.30
事・副学長に聴く奈良先端科学技術大学院大学の理事・副学長に、小笠原司氏と太田淳氏の両氏が就任しました。小笠原氏は、情報科学領域の知能ロボットの研究、太田氏は、物質創成科学領域の医療応用デバイスの研究で知られており、いずれも本学に赴任してから23年にわたり、教育研究に邁進してきました。そこで、両氏に創立30周年を迎えた本学の次世代に向けての展望、教育研究の在り方などについて語ってもらいました。優れた人材を育成する教育体制の拡充をめざす科学技術の潮流が大きく変動する中で、本学は、常に最先端のテーマに挑み、教育研究を進めていくという責務があります。そのためには、当面解決すべき課題が多くあるだけに、学長ビジョン2030で示しているように、次の30年に向けて「共創」をキーワードに、どのような大学になっているべきか、確かな方向性を考えておく必要があるでしょう。新型コロナウイルスの教訓理事・副学長おがさわらつかさ小笠原司―小笠原副学長は、教育、学生支援、地域連携、広報、情報システムなど大学運営の幅広い業務を掌握されますが、どのような課題がありますか。最先端に挑み続ける―小笠原副学長は、23年にわたり、本学の教授を務められ、1研究科体制になった先端科学技術研究科で初代の研究科長に就任されるなど、30周年を迎える大学の発展に貢献されてきました。理事・副学長として、今後、どのような大学に成長することを望んでおられますか。大学教育の面では、新型コロナウイルス感染症のような予想外の出来事は、大きな影響がありました。オンライン授業を増やし対面授業を減らすなど3密対策は教員と学生の間の指導、交流の在り方を根本的に見直すことになり、海外渡航の制限などの事態は留学生の教育研究を停滞させました。事務局の学生対応や入試関連の部署は対策に追われましたが、本学は学生数が約1,000名と少なく、1人あたり01 S E NTAN