情報科学領域
自身の顔で動作を観察・イメージすることで運動学習が促進されることを発見-効率的な運動学習手法としてスポーツやリハビリテーションへの応用に期待-
難しい(未知な)動作を動作観察と運動イメージを組み合わせて学習する際に、顔変換システム(※1)を用いて、映像内の熟練者の顔を観察者本人の顔に変換した変換像の動作を観ながら運動イメージを行うことで、大脳(皮質脊髄路(※2))の興奮性が熟練者の動作を観るときよりも増加することを発見しました。
また、その大脳の興奮性は、変換像と本人との類似性が高いほど増加することを発見しました。
※1 奈良先端科学技術大学院大学 加藤博一教授らが作成したシステム。映像内で運動を行う熟練者の顔を観察者(学習者)の顔に変換する画像編集技術。
※2 運動学習にかかわる脳の領域である一次運動野と脊髄をつなぐ神経回路
研究チーム
•吉武 康栄 信州大学 繊維学部 先進繊維・感性工学科 教授
•渡邊 裕宣 早稲田大学 持続的環境エネルギー社会共創研究機構 環境エネルギー研究所 次席研究員(研究院講師)
•鷲野 壮平 国立研究開発法人産業技術総合研究所 人間拡張研究センター 研究員
•小河 繁彦 東洋大学 理工学部 生体医工学科 教授
•宮本 直和 順天堂大学 スポーツ健康科学部 先任准教授
•金久 博昭 国立大学法人鹿屋体育大学 学長
•加藤 博一 国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 教授
詳細はこちら:https://www.naist.jp/pressrelease/240222.pdf