奈良先端科学技術大学院大学 研究推進機構 産官学連携推進部門

出展案内

2024/8/9 出展案内 「大学見本市2024~イノベーション・ジャパン~」(2024/8/22~8/23)

2024年8月22日(木)~8月23日(金)にかけて、東京ビッグサイトで開催される「大学見本市2024~イノベーション・ジャパン~」に本学研究者が出展いたします。

本イベントは、全国の大学等機関から創出された研究成果の社会還元・技術移転を促進すること、及び、実用化に向けた産学連携等のマッチング支援を実施することを目的としています。
※入場無料(来場登録制)(公式サイトにて事前来場登録が必要です。)

イベント概要

日 程 2024年8月22日(木)~8月23日(金)
会 場 東京ビッグサイト 南展示棟 南1ホール(東京都江東区有明 3丁目11番1)
主 催 国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)
共 催 文部科学省
イベント公式サイト 大学見本市2024~イノベーション・ジャパン~ (外部サイト)

本学からの出展内容

[分野:情報通信]
視力推定メガネ

日常的な視行動における目や筋肉の動きから視力(屈折率)の変化を捉える技術です。この技術は、視力が衰えた際の見え方を模擬してデータを取るキャリブレーションフェーズと、日常生活でこの技術を使用するモニタリングフェーズから構成されます。従来の視覚機能検査と異なり、「検査用の何かを見る」必要がなく、日常生活を過ごすだけで視力の変化を検知できます。これにより、視力の衰えを早期に発見し、目の健康を保つことができます。

[分野:健康・医療]
シューティンの機能阻害による癌細胞の浸潤および増殖の抑制

Shootin1bが様々な癌細胞に発現することを見出しました。Shootin1bの発現状態と癌患者の予後について解析したところ、Shootin1bの発現量が高い患者がShootin1bの発現量が低い患者と比較して予後が悪いことを明らかにしました。そこで、癌細胞においてShootin1bの発現を低減あるいは機能抑制することで、癌細胞の移動、浸潤および増殖が抑制されることを見出しました。既存の治療方法では浸潤・転移をほとんど阻害できないため、新たな治療薬および予後診断の開発が期待できます。

[分野:食料・農林水産]
香辛料によりアルコール発酵をデザインする技術の開発

微生物の一種である酵母(イースト菌)が糖をアルコールと二酸化炭素に変換する「アルコール発酵」は、発酵食品、酒類、バイオエタノールの製造などに利用されていますが、この微生物の能力を人為的に改変することは最先端の合成生物学的手法でも困難な課題です。我々は、植物由来成分である「香辛料」を添加するだけで酵母のアルコール発酵速度を飛躍的に向上できることを発見し、アルコール発酵の自在なデザインを可能とする新規技術を開発しました。これにより、食品/エネルギー産業において画期的な成果をもたらすと期待されます。

[分野:食料・農林水産]
自殖稔性および種子サイズ操作によるナタネ新品種の開発

油脂作物であるセイヨウナタネの育種は遺伝子組換えまたはF1ハイブリッド法、あるいはこれらを組み合わせた方法が用いられる。病害耐性や裂莢性の操作に遺伝子組換えが用いられ、これまでに収量自体の操作は実現していませんでした。ハイブリッド法は交配を含むため、自殖種子稔性の操作がこの技術にとって重要です。本技術は、アブラナ科植物の種子サイズ操作と、自殖性と他殖性を自在に操作する技術を含み、アブラナ科植物の画期的な育種法をもたらします。本技術をもとに新品種育成も進行中です。

[分野:健康・医療]
純アガロースナノファイバー

セルロース、キチン、デキストリン等の天然多糖を原料とするナノファイバーは、高い増粘性・保水性・生体適合性に優れ、食品や医療・美容材料として注目されています。海藻から採れる天然多糖のアガロースは、温水に溶解し冷却することで容易にゲル化するため、ハイドロゲルや繊維材料として広く利用されていますが、ナノファイバーは他の高分子化合物との混合物しか得られていませんでした。本技術は、溶媒を工夫した独自のエレクトロスピニング法により、アガロースのみからなる純アガロースナノファイバーの紡糸を可能としました。

お知らせ一覧に戻る