教育推進部門企画FD 研修会 兼 キャリアマネジメントB (7028) 
 資質・能力を育むアクティブ・ラーニングの実践 ーグループワークとPBLー

内容

 アクティブ・ラーニングは、単に学生を教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワーク等の活動に参加させるだけでなく、同時に頭の中を働かせることによって学生の資質・能力を育成すると共に、学校を出た後に協働して仕事・社会の問題・課題を解決する能力を獲得させることが大きなポイントです。
 このFDでは、北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)で行われているGlobal Leadership Training Programを例に、このようなアクティブラーニングの構築とその効果についてJAISTの川西俊吾教授に講演をしていただきます。また、本学で行われている二つの先進的なPBL型演習の実践について報告して、アクティブ・ラーニングのノウハウの共有を図ります。

 ※当セミナーは、平成30年度以降入学の博士後期課程科目「キャリアマネジメントB(7028)」の単位認定の対象です。

開催概要

日時 2020年 3月 25日(水)13:30~16:50
2020年 3月 26日(木)9:30~11:00
会場 3月 25日(水)物質創成科学棟1階 大講義室
3月 26日(木)物質創成科学棟2階 E207/208
プログラム 【一日目】
13:30 開会の挨拶
13:35 「グローバル・リーダーシップ養成のためのアクティブラーニングについて」(in English)
      川西俊吾 特任教授(JAIST、副学長)
14:35 「”Project” Based Learningの実践について」(日本語)
     飯田元 教授(情報科学領域)
15:05 「PBL型「科学技術の社会実装」授業デザインと現場・運用・評価」(日本語)
     新城雅子 客員教授(教育推進機構)
15:35 休憩
15:45 パネルディスカッション
    (川西俊吾、元山琴菜、飯田元、新城雅子)
16:45 閉会の挨拶
【二日目】
9:30 「グローバル・リーダーシップ養成特別演習」
        川西俊吾 特任教授
        元山琴菜 講師 (JAIST、グローバル・コミュニケーション・センター)
講演概要
     グローバル・リーダーシップ養成のためのアクティブラーニングについて (川西俊吾)
       アクティブラーニングは多くの教育機関で効果的な学習法として導入が進んでいる。しかし、学習法の導入自体が目的となっている場合が大半であり、「アクティブラーニングがどのようの学生たちの輝かしい未来を切り開いてゆくのか」という視点が欠如しているように思われる。本講演では、JAISTグローバルコミュニケーションセンターの川西と元山の両名が開発し実施している、グローバルリーダーシップ養成のためのアクティブラーニングとその具体的な効果を紹介する。講演翌日には、JAISTで行われている「グローバルリーダーシップ養成特別演習」の模擬クラスを開催して、アクティブラーニングの効果の観察の機会を提供する。
     ”Project” Based Learningの実践について (飯田元)
       PBLはいまや人材育成プログラム全般での必須要素に位置づけられているが、実際に用いられる手法は学習目的によって様々に異なるのが現状である。本講演では、講演者が関与したソフトウェアの開発演習を源流とした「プロジェクト型演習としてのPBL」の実施経験に基づき、その実践ノウハウ(デザインのポイント、注意点、そして評価方法)を考察する。
     PBL型「科学技術の社会実装」授業デザインと現場・運用・評価 (新城雅子)
       2019年度開講バイオサイエンス(BS) の産業展開 IB [英語](BS 領域留学生対象Career Designと SDGs課題発見・解決を主題とする PBL型演習活用授業)における(1)目的(2)デザイン(3)運用(4)成果(5)評価と反省についてまとめ、PBLについての情報・意見交換の場へ話題提供する。来年度はタイトル「科学技術の社会実装」[英語] の下、留学生に加え日本人学生、BS領域に加え情報科学、物質科学領域学生の参加を期待する。
     「グローバル・リーダーシップ養成特別演習」
       JAISTで行われている"Global Leadership Training course"のモデル講義を行います。ディスカッションを中心とした学生参加型授業です。事前準備は何も必要ありません。川西先生と元山先生による "白熱教室"をお楽しみください。見学自由!
講師
     川西 俊吾(かわにし しゅんご)北陸先端科学技術大学院大学 副学長
      《ご紹介》
       川西俊吾教授は、グローバル時代に不可欠であるコラボレーション、多様性の認識、実践的な問題解決に焦点を当てたグローバル教育の発展に従事してきた。University of Georgiaにて政治学の修士号と博士号を取得しており、同大学の地球問題研究所(GLOBIS)の創設メンバーの一人である。GLOBISで14年間取り組んだ後、1995年から2009年までハワイにてTrans Pacific Hawaii Collegeの学部長、副学長、学長を努めた。2009年より石川県能美市にある北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)に勤務、現在はグローバルコミュニケーションセンターの研究教授/センター長および国際広報担当副学長。
     飯田 元(いいだ はじむ)奈良先端科学技術大学院大学 教授
      《ご紹介》
      大阪大学大学院基礎工学研究科修了後、同大助教、奈良先端科学技術大学院大学・情報科学 センター助教授等を経て本学教授。多大学連携による人材育成プログラムIT-Spiral(先導的ITスペシャリスト育成推進プログラム)への参画を端緒にenPiT/enPiT2(成長分野を支える情報技術人材の育成拠点の形成・クラウド/ビッグデータ・AI分野)やenPiT-Pro(同社会人対象プログラム,IoT分野)、に連携校の代表として参画。奈良先端大独自プログラムとして、情報系の多能工型人材育成プログラム(IT-Triadic)やIoT分野でのアントレプレナー育成プログラム(geiot)などを企画・運営。
      新城 雅子(しんじょう まさこ)奈良先端科学技術大学院大学 客員教授
      《ご紹介》
       大阪大学大学院工学研究科醗酵工学専攻修士修了後、日本ロシュ研究所主席研究員を務められ、博士(工学)取得。2002年よりスイスロシュ研究所 Senior Scientist、買収により DSM Nutritional Products 研究所 Senior Scientist に就任。2005年帰国後、MS BioConsulting (個人事業)、奈良先端科学技術大学院大学客員教授、ジーンデータ株式会社サイエンティフィックコンサルタント兼務し、グローバル人材育成に尽力されている。生物工学会和文誌でキャリアデザインシリーズ担当。
対象 本学教職員、博士後期課程学生、博士後期課程への進学を検討する博士前期課程学生
定員 なし
使用言語 日本語/英語(講義は日本語のものと英語のものがあります。)
申し込み 受付は終了しました
参加者 3月25日 14名
3月26日 16名

<< リストに戻る