大学院生インタビュー

student interview

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物質創成科学領域

2026.9 update

土方 瑛吾

生体プロセス工学研究室
博士前期課程 1年

  • 出身
    シンガポール生まれ、大阪育ち
  • 学部での研究内容
    電気電子工学専攻、イメージセンサ動作解析用オペアンプとサンプル&ホールド回路の評価
  • 大学院での研究内容
    フェムト秒レーザー誘起結晶化の干渉画像計測

NAISTに入るまで

大和大学理工学部の出身で、電気電子工学科を専攻していました。学部3年生になった直後の春に参加したオープンキャンパスで、物質創成科学領域の研究室のブースを回った際に、今所属している研究室が扱っているレーザー光に強い興味を持ちました。

大学院に関心のある大和大学の学生は、NAISTか北陸先端科学技術大学院大学への進学を検討する人が多いのですが、私もそうで、それでオープンキャンパスに参加しました。学部で同じ研究室だった一つ上の先輩がNAIST志望だったことも影響していると思います。 当時はまだ大学院に進むか就職かを決めかねていたのですが、ブースを担当していた学生の方が自分の取り組んでいる研究についてとても熱心に話されていて、自分も話す側になってみたい、研究は楽しそうだと思い、進学の方向に舵を切りました。

その後、学部3年の夏に物質創成科学領域の生体プロセス工学研究室でインターンシップを2週間経験し、3月には推薦入試を受け、4年の春から特別学修生として所属することになりました。学部最後の年は院試の準備に追われることなく、1年間のびのびと研究をすることができました。

大和大学とNAISTは協力・連携校で、これまでも毎年一人か二人、特別学修生が在籍しています。私は、特別学修生として週3日から4日、1日あたり4、5時間研究室に滞在し、細川先生や釣先生の指導のもとで卒業研究に取り組みました。

現在の研究内容と研究生活

現在は、フェムト秒レーザーという特殊なレーザーを使った研究をしています。水に食塩やタンパク質などの溶質を溶かした溶液にレーザー光を照射することで、結晶化させる現象を見ています。結晶化というのは、溶液内に溶け込んだ食塩やタンパク質などが結晶を作ることで、その際の濃度変化などを画像解析で見ています。

私は元々レーザー自体に興味がありました。レーザーは直接触れているわけではないのに、物質に影響を及ぼします。金属加工も可能です。この研究室はレーザーのさまざまな使い道を探していて、細胞に当ててはく離するなどの使い方もしています。それがとても面白いと思っています。私は博士前期課程入学前に、細川先生からレーザーで結晶を作る分野があるからそれをやってみないかと提案をいただいて、現在はこれに取り組んでいます。

学部時代と比べて、この研究室は研究するスペースも置いてある機器も規模が大きいと思います。技術職員の方もおられますし、研究環境として充実していて、研究を進めやすいと感じています。

研究室では、博士前期課程1年は台湾で開催される国際学会でポスター発表をすることが毎年恒例になっていて、今はそれに備えています。その他の学会で発表する方も多く、私はまだそういう予定はないですが、もし発表することが決まれば、自信を持って報告できるよう研鑽していきたいと思っています。

授業は難しいと感じますが、物質化学など自分の研究に直接生かされるような内容が多いので、授業を受けるモチベーションはかなりありますね。一般教養ではなく、どちらかというと踏み込んだ内容のものが多く、学びたいと思える科目を受講できています。タイトなスケジュールになりがちで忙しくはあるのですが、そういう意味では充実した日々です。

NAISTはモチベーションがあればそれに応えてくれる場所だと思います。進学を考えている方には、何が自分にとってのモチベーションになるのかを自分自身と話し合ってみたらいいと思います。勉学ができるかどうかも大事ではあるのですが、やはり最終的にはやる気というか、意欲が問われると思います。

私は、学部まで電気電子工学を専攻していて、大学院では結晶を扱う研究を始めることになったのですが、結晶は化学分野の知識も必要じゃないですか。これまで化学にはあまり馴染みがなくて、高校の時も化学は選択していませんでした。そういう意味でも化学は避けてきた部分であったので、「結晶をやってみないか」という話をいただいてからすぐに、「結晶とは?」と初歩のイントロダクションから勉強を始めることになりました。釣先生に基礎的なことがわかる参考書を紹介していただいたり、貸していただいたりして、もうそれを必死に読み込みました。今は先行研究の論文を読んでも「これ意味がわからないな」という感じにならない程度には身につけることができたと思っています。

研究を進めるにあたって壁を感じたかというと、それはなかったと思います。私はできないなと思ったら、まず相談をする人間なので。研究室に所属したスタートの立場が特別学修生だったおかげなのかはわからないですけど、一度やってみて、壁に当たったら相談してみるというスタイルを取ってきたので、なんとかなってきました。そういう意味では、抱え込んでしまうタイプの方はちょっと危ないのかもしれません。

今いる研究室は、向こうから逐一指示が飛んでくるわけではなくて、自分から聞けば応えてくれるタイプの研究室なので、そういう意味では自分から動かないといけないですね。ですから、自分には何が足りないかを見ていく、探していくのが大事だと思います。ここはちょっと相談した方がいいと判断できる力が必要だと思います。

研究環境の課題

私は寮生活をしているのですが、寮で暮らすとなると、日常生活に必要なものは駅の方にあるスーパーに頼らざるを得ないので、そういう意味ではもうちょっと学内で完結してほしいなと思うことはあります。私は自転車で買い物に行っていますが、留学生には自転車に乗れない人もいらっしゃると思います。駅までの道のりを見ていても、歩いて往復されている留学生の方がとても多いので、そういう意味ではちょっと不便な思いをされているのではないかなと思っています。

あとは休まるスペースが学内にあまりないですね。共有スペースであったり、カフェであったり、そういった場所がないので。研究をする場としてはあまり不便さや不満は少ないのですが、ここで学ぶ期間がそのまま生活する期間でもある寮暮らしの人にとっては、物足りなさというか、小さな不満が生まれがちかとは思います。

また、寮暮らしになると、研究室と寮を行き来するだけの日常になってしまうので、体を動かす機会が少ないですね。何年か前までは学内にジムがあったらしいですけど、今はもうないので、一人で気軽に運動できる場があればとは思います。

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