受賞 2009/08/24
情報科学研究科 論理生命学講座の林浩平さん(博士後期課程1年)、中村政義さん(博士前期課程2年)が、2009 UCSD Data Mining Contestにおいて、Task1に参加し、参加チーム201チームの中から優勝し、優勝賞金1000ドルを獲得しました。UCSD Data Mining Contest は、学部学生、大学院生、ポスドク研究員を対象にしたデータマイニングの世界コンテストで、2004年から毎年開催されており、今年は、2つのタスクを合 わせて31カ国から、301チーム、134大学が参加しました。
今年度のコンテストは実際のEコマースデータが題材となり、大規模なデータから異常なトランザクションをいかに多く予測 できるかが評価基準となりました。本学チームは綿密なデータの前処理・可視化によってデータに内在する時系列特性を発見し、またその情報を統計的知識に基 づきうまく活用したことで勝利することができました。
受賞者
林浩平さん(情報科学研究科 論理生命学講座 博士後期課程1年)
中村政義さん(情報科学研究科 論理生命学講座 博士前期課程2年)
受賞についてのコメント
○林浩平さん
私はもともと確率モデルによるデータ解析手法について研究していたのですが、実データの解析に興味があり、中村くんを 誘ってこのコンテストに参加しました。 今回のコンテストでは様々な解析手法を試せたことで、実データを扱う際の難しさや前処理の重要性を身を持って学ぶことができました。 データマイニングの分野では毎年いくつかのコンテストが行われているのですが、本コンテストは企業の参加を認めていないので他のコンテストよりも学生に チャンスがあります。 本コンテストへの参加はとても簡単なので、データマイニングに興味のある人は是非参加して盛り上げてほしいと思います。
○中村政義さん
このコンテストで優勝できたことを大変嬉しく思います。 私は機械学習手法を現実のデータに適用することに興味があり、またこのコンテストは、世界中の大学を相手に競争できる刺激的なものであったので、このコン テストに出場することを決めました。統計的手法に対する理論的な理解が足りないこともあり、結果がなかなか出ず辛い時期もありました。しかし、文献調査 や、先生方からアドバイスをうけるなどして、最終的には、データの時系列特性に適したデータ前処理を行い、複数の予測手法の結果を混合することで予測精度 を高めることができました。 今回のコンテストでトップになった成功体験を自信につなげて、今後の活動の質をより高めていきたいです。
最後に二人を代表して、我々を応援してくださった池田和司教授、柴田智広准教授、竹之内高志助教、渡辺一帆助教に感謝致します。