イベント報告 2009/08/20
8月8日(土)、地元奈良県生駒市との共催による先端科学技術体験プログラム「続々・レゴでロボットを作って動かそう!!-不思議ダンジョンからの脱出-」を、大学の近隣に所在する生駒市北コミュニティセンターにおいて、開催しました。
このプログラムは、地域貢献事業の一環として、先端科学技術を実際に体験してもらおうと市内の小学4、5、6年生を対象に平成14年度から毎年実施しているものです。 今回は特に、情報科学研究科が「大学院教育改革支援プログラム」のもとで取り組んでいる「アカデミックボランティア教育」のひとつとして実施し、アカデミックボランティア実習に参加した9名の学生により企画・運営されました。
今年度1回目の実施となる今回は、生駒市内の4年生以上の小学生18名の参加があり、レゴ社のロボット学習キット「マインドストームNTX」を使って、移動ロボットを作り、自ら作成したプログラムによりロボットを思い通りに動かすことに挑戦しました。今回は、一昨年、昨年に開催した講座の続編で、自分だけで考えプログラミングする課題が加わるなどさらにパワーアップした課題にチャレンジしました。参加者は、まず初めに、講師の情報科学研究科博士後期課程2年の畑田和良さんから、今回挑戦するロボットが動く仕組みについて、人間で例えるとどのような働きになるのかをわかりやすく説明を受けた後、設計図を見ながら移動ロボット「トライボット」を製作しました。ロボットが完成した子供達は、次にパソコンでロボットを制御するプログラムを作り、思ったとおりに方向を変えられるか、センサーをつけて床のラインに沿って走れるか、分かれ道を想定する方向に曲がれるか、自動的に壁をよけて曲がれるかの課題に挑戦しました。最後に、宝物を洞窟の外に運び出すという課題だけ与えられ、使用するセンサーやプログラミングを自分たちだけで考えるチャレンジ問題が出され、その難題にも何度もあきらめずに挑戦し、最後には課題をクリアする子どもたちもいました。
今回のプログラムでは、子供達にとって最先端技術に直接ふれることができ、物事の動く仕組みに対する興味を持つきっかけとなり、科学のおもしろさを実感できる良い機会となりました。