イベント報告 2009/09/03
平成21年8月29日(土)に、学生17名と学長、教職員12名を含む29名が、文化活動の一環として、世界遺産に登録されている薬師寺を訪問しました。
本行事は、研究者、技術者である前に、人間として備えておくべき倫理観や総合的な判断力を養い、文化の涵養を図ることを目的に実施されたものです。
当日は、村上執事長の講話の後、参加者全員で写経をし、その後は、国宝に指定されている薬師三尊像や東塔を拝観し、奈良の文化・歴史を学びました。
参加者からは、
「普段の研究生活の中では触れることのない思想、価値観をユーモアにも溢れたご講話の中に見ることができた。周囲の人や状況、情報は変化するものであり、それらに流されてはならない。自分はどう感じ、どう生きたいのか、それを常に自分に問い体現することで、他人のためにつくす寛大さが手に入るのだと思った。」
「世知辛い世の中、また情報が溢れかえっている世の中で、何を軸に生きていけばよいのか悩んでいる人は多いと思う。私もその1人であるが、講話を拝聴し、"般若心経の心"に答えがあるのだと感じた。全てを実行できるわけではないが、意識して生活するだけでも、これまでの自分から一歩踏み出すことになると強く感じた。」
「話し声や物音のない空間で一時間意識を写経だけに集中した結果、二百六十余文字を書ききることができた。集中力は何をするにも不可欠な能力である。写経を通して自分の中の自分でも知らなかった能力に気づかされた気がした。」
「このような機会を与えてくれて、感謝しています。次回も楽しみにしています。」
などの声が多数寄せられ、大変有意義な時間を過ごしました。