イベント報告 2018/11/16
奈良県内の大学等に在籍する留学生が県内の各地域において、特色ある文化や行事等に触れ、日本の文化について理解を深めるとともに地域の人々との交流促進を目的として、「留学生地域受入支援事業」が毎年実施されています。
今年度は、本学が幹事校として、11月10日に生駒北部地域への「留学生地域受入支援事業」を実施しました。奈良県内の6大学から15カ国もの多様な国籍を持つ留学生40名が参加しました。
一行はバスにて自己紹介をしたあと、まず茶筌発祥の地、高山地域にて室町時代から続いている伝統的な「茶筌作り」を体験しました。留学生は職人の指導を熱心に聞き、集中して茶筌作りに取り組んでいました。
また、茶筌を使い自分で点てたお茶をいただく茶席も楽しみました。その後、高山竹林園に移動し、竹林の美しい庭園を散策しました。
続いて、長弓寺に移動し、薬師院にて「精進料理」をいただいた後、円生院にて「Templish」という活動に参加しました。
「Templish」とは、「Temple」と「English」の造語で、地域の小学生が、茶道や餅つきなど日本文化を英語で体験できるという取り組みであり、本学の留学生やボランティアが英語で活動をサポートしています。今回、留学生40名がこの活動に参加して、地域の小学生20名とチームに分かれてゲームやアクティビティを行いました。留学生は楽しい雰囲気の中、英語や日本語を駆使して、積極的に子供たちと交流していました。最後には、参加者全員で国宝である長弓寺の本堂でお祈りをするなど、非常に貴重な経験をすることができました。
参加した留学生からは「生駒の特色ある文化を経験でき、日本文化の理解が深まった」「他大学の留学生同士の交流が深まった」「Templishの活動を通じて、地域の小学生と交流できた」などの感想が寄せられ、大変有意義な行事となりました。