イベント報告 2020/03/12
3月5 日(木)、2019年度海外FD(ファカルティ・ディベロップメント)/ SD(スタッフ・ディベロップメント)研修の合同報告会を開催し、教職員・学生49名が参加しました。
■第1部(海外FD研修報告)
本学では、教育の質の国際通用性と英語による有効な授業の実施を促進するため、平成16年度から海外FD研修を実施しています。今年度は新たな試みとして本学の協定であるカリフォルニア大学デービス校(UC Davis)から講師を招聘し、海外F D研修の一環として国際F Dセミナーを実施し、本学教職員及び将来アカデミアでのキャリアを検討している13名の博士前期・後期課程学生が参加しました。さらに、11月上旬から中旬にかけて4名の教員が約2週間にわたってアメリカで実施された海外F D研修に参加しました。
4名の海外FD研修参加者は、11月4日から6日の3日間の日程でUC Davisにおいて授業見学を通じた理工系大学学部・大学院における教授法等に関する研修に参加しました。さらにそれぞれが希望する大学の研究室に5〜7日間ラボステイし、研究室運営・管理、学生指導などについて調査しました。
報告会では、研修に参加した教員から、学生主導の学習スタイル、PjBL(Project Based Learning)を取り入れた授業運営、学生の意欲やモチベーションを掻き立てる授業構成や教授法等の紹介が行われた後、それぞれが研修で学んだことを今後どのように活用していくのかなどについて報告がありました。
続いて、川市教育推進部門長より外国人アドバイザーによる授業評価について説明がありました。
最後に、横矢直和学長からの講評で、第一部は締めくくられました。
【海外FD研修参加教員】
- 情報科学領域:Doudou Fall 助教
(ラボステイ:なし) - 情報科学領域:Tran Thi Hong 助教
(ラボステイ先:南カリフォルニア大学 11/8~11/12) - 情報科学領域:高橋 慧智 助教
(ラボステイ先:フロリダ大学 11/8~11/14) - 情報科学領域:MD.Altaf-Ul-Amin 准教授
(ラボステイ先:ウィチタ州立大学 11/8~11/14)
■第2部(海外SD研修報告)
海外SD研修は、大学院教育の国際化を組織的に推進するために、事務系・技術系職員が海外の大学で語学研修、調査、討論等を経験することにより、国際的な素養、総合的な企画力を向上させることを目的として、平成19年度から実施しています。
今年度は、11月4日~15日に2名の事務系職員がアメリカのハワイ東海インターナショナルカレッジへ派遣され、英語の授業への参加のほか、研修参加者それぞれが設定したテーマについてハワイ大学マノア校等、複数の大学における職員へのインタビュー調査を行う実践的な英語研修プログラムを実施しました。
報告会では、英語クラスの内容やそれぞれの研修テーマであるアメリカの産学連携及び知的財産関係、留学生に関する業務等について報告がありました。その中で、産学連携及び知的財産関係については、知財収入を獲得するため展示会への出展、ワークショップの開催、Webを活用した情報発信などを活用していることが報告されました。留学生に関する業務については、ハワイの各大学の職員が積極的に留学生の国・地域や文化を理解しようと意識していること、及び寛容、柔軟、もてなしの姿勢が重要と考えられていることなどが報告されました。
最後に質疑応答が行われ、渡邉五郎理事・事務局長から、語学力は短期間の海外研修で習得できるものではないが、今回の海外研修で得られた経験は必ず活かされるので大学の国際化に対応できるよう自己研鑽を続けてほしい、という激励の言葉が贈られ、報告会は盛況のうちに終了しました。