令和4年春の叙勲受章者が4月28日に発表され、髙木博史先端科学技術研究科教授が紫綬褒章を受章しました。

髙木教授は、応用微生物学の分野において、細菌、酵母などの微生物を対象に、細胞内の酵素、アミノ酸などの分子機能および細胞の環境ストレス耐性機構に着目した独創的な基礎研究から、実用株の育種、発酵生産などの産業利用を目指した応用研究まで幅広く展開し、多くの優れた成果を挙げ、数多くの学術賞を受賞するとともに、International Commission on Yeasts（酵母国際委員会）会長をはじめとする国内外の学会の要職を歴任するなど、科学技術の推進に著しく貢献したその功績が認められ、この度、令和4年春の紫綬褒章の受章が決まりました。

通常、文部科学省で執り行われる伝達式は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から中止となったため、5月17日に本学内にて執り行われる予定です。

【主な略歴】

平成13年10月 福井県立大学生物資源学部教授（～平成18年3月）

平成18年4月　奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科教授（～平成30年3月）

平成30年4月 奈良先端科学技術大学院大学先端科学技術研究科教授（～現在）

平成31年4月　奈良先端科学技術大学院大学学長補佐（～現在）

【主な受賞歴】

平成9年3月　 社団法人日本農芸化学会「1997年度農芸化学奨励賞」

平成14年5月 社団法人日本生化学会北陸支部「第7回支部奨励賞（米山賞）」

平成20年3月　社団法人日本農芸化学会「第5回農芸化学研究企画賞」

平成29年9月　公益社団法人日本生物工学会「第11回生物工学功績賞」

令和2年3月　 公益社団法人日本農芸化学会「2020年度日本農芸化学会賞」

令和3年4月　 公益財団法人飯島藤十郎記念食品科学振興財団「2020年度飯島藤十郎食品科学賞」