お知らせ 2023/07/07
情報科学領域ロボットラーニング研究室の松原崇充教授が7月6日(木曜日)、神奈川県相模原市の宇宙航空研究開発機構(JAXA)において、首題の公開実験を行いました。
JAXAや東京大学、慶応義塾大学、九州工業大学と共同で取り組んでいる研究で、内閣府・科学技術振興機構が推進するムーンショット型研究開発事業の「多様な環境に適応しインフラ構築を革新する協働AIロボット」の研究開発プロジェクトに位置づけられています(プロジェクトマネージャーは永谷圭司・東京大学大学院工学研究科特任教授)。
宇宙船の着陸失敗の多くは、月面が平滑でないことに起因するため、まずは月面の地質調査や整地作業など、着陸拠点整備のためのインフラ構築を小型AIロボットに学習と協働で行わせるというのがテーマ。松原教授は「小型作業ロボットによる岩石除去」のデモを披露しながら、模倣学習や教化学習による掘削と除去作業の仕組みを解説しました。教授いわく、「手本の教示が難しい環境下で、想定外の事象に対応するロボットを開発するところに、AI研究としての挑戦性がある」とのこと。
宇宙探査のみならず、災害対応などにも大きな貢献が期待できる研究ということで、公開実験には多くの報道機関が詰めかけ、NHKの全国ニュースを始め、広く紹介されました。