イベント報告 2024/09/03
『NAIST STELLA プログラム2024:「共創」が育む主体性の未来』は高校生・高専本科生を対象に、多彩な講義・演習・サイトビジット、教員と大学院生の複数メンターによるきめ細やかな指導・助言を通じて、科学技術と探究・研究を学ぶ教育プログラムです。
2回目となる今年度は、選抜の結果、全国から43名の受講生を迎え、プログラム最初のイベントとして、8月21日~23日の3日間、スタートアップ合宿を開催しました。
1日目は本学に於いて、奈良県教育委員会事務局高等教育課長小嶌倫世様からご挨拶をいただいた後、廣田俊先端科学技術研究科長からの挨拶にて開講式を実施しました。
その後、Executive Board Member of The International Association for Future STEM Workforceの Weeranuch Kamolrungvarakul様による「科学技術分野におけるSTEM教育、女性の国際的活躍」に関するご講演、本プログラムの第二段階「究める」受講生5名による活動・成果報告、ネットワークシステム実習「身近なものでアンテナを作ってみよう」が行われました。また、塩﨑一裕学長から受講生に向けたエールが送られました。
2日目はサイトビジットとして、国際日本文化研究センターとDMG森精機(株)伊賀事業所を訪問しました。国際日本文化研究センターでは、関野樹教授によるワークショップ「人文学資料の活用法」と図書館ツアーが行われました。その後、DMG森精機(株)伊賀事業所では、DMG森精機アカデミー小林龍一様による「設計・生産と工作機械」に関する特別講演や工場見学が行われました。
3日目は、関西光量子科学研究所へのサイトビジットが行われました。宮坂泰弘主任研究員による「超高強度レーザー"J-KAREN-P"と身の回りのレーザー」に関するスーパーサイエンスセミナーS-cube、実験棟見学及びワークショップ(レーザーを用いた実験)が行われました。
3日間の合宿を終えて、普段は見られないような場所や資料の見学や、貴重な講演や第二段階「究める」受講生5名による活動・成果報告の聴講、また共同作業を通じて、参加した受講生の研究への期待が深まったように感じました。サイトビジット先では、受講生からの鋭い質問が活発に行われ、探究・研究の世界へ飛び込むスタートにふさわしい合宿となりました。
今後は各人がメンターとなる教員や大学院生の指導の下、それぞれの研究を進めていきます。