イベント報告 2024/09/04
8月27日(火曜日)に塩﨑学長が「奈良カレッジズ学問祭」にて、講義を行いました。この催しは、奈良教育大学と奈良女子大学が、新たな国立大学法人である奈良国立大学機構のもとに統合されて一法人二大学となったことを契機に、2022年度から開催されています。
この「学問祭」は、両大学の学生に単位つき共通教養科目「諸学への誘い」として開講され、奈良にある大学や研究・教育機関から、さまざまな分野の専門家15名が講師として登壇しました。一週間にわたって対面・オンラインで提供された「学問の面白さや奥深さを感じる」ための講義は、両大学の教職員・附属学校の学生にも公開され、多くの聴講者を集めました。
塩﨑学長の講義の演題は、「遺伝学、逆遺伝学―あるいは日本と米国―」。酵母は、成長が早く培養費用が安価で、さらに遺伝学的な解析もしやすいという長所があり、生物学研究のための魅力的なモデル生物であるとのこと。自身が酵母研究の道に進む契機となった学部や大学院での学生時代、米国での研究生活のエピソードを辿りながら、遺伝学及び逆遺伝学のコンセプトや魅力をわかりやすく紹介されました。
加えて、塩﨑学長の米国での研究者としてのキャリアやカリフォルニア大学における教員としての経験も紹介され、日本と米国の大学院教育の違い、さらに大学院大学である奈良先端大の博士育成や教育研究の魅力なども、広く知っていただく機会となりました。