奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス研究科グローバル COE活動の一環として国際学生ワークショップを開催-日米中の学生が英語で研究文化の共通理解を深める-

2008/11/10

【概要】
 第二回日米中国際学生ワークショップが、11月10日から6日間にわたり奈良先端大バイオサイエンス 研究科主催のもと、アイ・アイ・ランド(大阪府四条畷市)および本学ミレニアムホールを会場にして開催されます。日本からは本学、米国からはカリフォルニ ア大学デービス校(サンフランシスコ近郊)、中国からは中国科学院遺伝学発生学研究所(北京)と日米中3大学の学生が集まり、合宿をしながら研究・教育の 交流を行い、共通理解を深めるというイベントで、世界でもほとんど例がありません。各大学からそれぞれ10名ほどの大学院生が参加し、英語で胸のうちを語 り合うというまさに学生のための、学生による、学生の国際研究交流が実施されます。

 この学生ワークショップは、米国と中国の大学院から 選抜されて派遣された学生達との英語による研究交流を通じて、本研究科のドクターコースの大学院生に対して、我が国の将来を担う科学者として国際的に活躍 するために必要なコミュニケーション能力の実践的なトレーニングを行うものです。また、同世代の外国の優秀な大学院生と触れあうことにより、研究の内容だ けでなく、米国や中国社会における科学研究や教育のあり方、将来に対する考え方や意欲などの違いや共通性を相互に認識して、友情と国際性を育むこともワー クショップの目的です。そのために、会期中の全ての会話や発表は英語を公用語とし、6名一組のルームメートは日中米の学生をできるだけ均等に混ぜて組まれ ています。文字通り、同じ言葉をしゃべり、同じ釜の飯を食う仲間と出会う1週間となります。

 今回で二回目となるこの国際学生ワーク ショップは、我が国では勿論、世界的にも例を見ない、複数大学間の学生レベルでの実践的国際交流であり、新しい形態の国際化教育を先導する試みでもありま す。今回は、国際レベルでの教育研究拠点形成を支援する文部科学省グローバル COEプログラムに採択された本研究科の研究目標の一分野である「細胞シグナリング」をテーマに、31名の日米中大学院学生がワークショップで各自の研究 発表と討議を行い、4日目と5日目には国内外の一流の研究者が講演を行う NAISTグローバル COE国際シンポジウムに参加して、ポスター発表を行います。最終日には日米中の学生がグループごとに奈良公園周辺などに出かけて日本文化の理解を通して 研究以外での英語コミュニケーションの実践に取り組みます。


※ 中国科学院 遺伝学発生学研究所
中国生命科学のトップレベルの研究所として知られ、発生生物学、システム生物学、細胞生物学、植物分子生物学の研究領域を対象に最新の研究教育を行っている。付設する中国科学院大学院は中国における理学系大学院の中で 2005年には1位にランクされている。

※ カリフォルニア大学デービス校 生物科学部
微生物学、分子細胞生物学、神経生物科学、植物分子生物学の研究領域において優れた教育研究を行なっており、生命科学全般では全米で7位、植物科学分野においては1位と、全米でも有数の生命科学の教育研究拠点である。

【本プレスリリースに関するお問い合わせ先】
奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス研究科 動物遺伝子機能学講座 川市正史 教授
TEL: 0743-72-5530 FAX: 0743-72-5539
E-mail: mkawaich@bs.naist.jp

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