2012/08/06
文部科学省は科学技術・理科、数学教育を重点的に行う高等学校を「スーパーサイエンスハイスクール」(SSH)として指 定し、独立行政法人科学技術振興機構(JST)の支援のもと、先進的な理数教育を実施するとともに、高校と大学の教員が連携する高大接続の在り方につい て、大学との共同研究や国際性を育む事業を行っています。また、創造性、独創性を高める指導方法、教材の開発等にも取り組んでいます。
こ うしたSSH指定校の生徒の受け入れについては、奈良先端科学技術大学院大学(奈良先端大、学長:磯貝彰)の各研究科(情報科学研究科、バイオサイエンス 研究科、物質創成科学研究科)で行っていますが、情報科学研究科では8月に西大和学園高等学校を中心に奈良高等学校、奈良青翔高等学校、奈良女子大学付属 中等教育学校、奈良学園高等学校の5校の生徒の教育指導を実施します。
今年度は、各研究室の大幅なサポートの拡充により、8研究室が計9テーマを掲げました。日程は下記の通りで、それぞれ3名程度の学生を3日から1週間程度受け入れ、その間、教員や学生らが実習などで指導します。
また、これらの成果は、9月に行われる西大和学園高等学校の文化祭やSSHフェスティバル等で生徒自らがポスター発表する予定です。
理系離れが進む中、高校生が大学院レベルの最先端の研究現場に触れることにより、将来の研究者や大学教員の育成につながるものと期待されます。
つきましては、記事掲載及び取材方よろしくお願いします。
【場所】 奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科内
【研究室名・日程・テーマ名】
○数理情報学 8月20日(月)-22日(水) 「ロボットを体で動かしてお話を作ろう」
○知能コミュニケーション 8月22日(水)-24日(金) 「関西弁をしゃべる自動翻訳」
○ロボティクス 8月 6日(月)- 8日(水) 「ロボットを意のままに動かすコントローラを作ろう」
○インタラクティブメディア設計学 8月13日(月)-15日(水) 「モーションセンサを用いた大型ディスプレイとのインタラクション」
○コンピューティングアーキテクチャ 8月6日(月)-8日(水) 「WEB 情報を駆使して最適なコンピュータを作ってみよう」
○ソフトウェア設計学 8月6日(月)-10日(金) 「ソフトウェアの安全性を記述してみよう」
○ソフトウェア設計学 8月6日(月)-8日(水) 「クローン技術を学習してみよう」
○ディペンダブルシステム学 8月6日(月)-8日(水) 「 ハードウェアの設計に挑戦してみよう」
○ネットワークシステム学 8月6日(月)-8日(水) 「地デジアンテナ実験」
○計算システムズ生物学 8月6日(月)-8日(水) 「オンラインデータベースを用いたバイオインフォマティクスを理解してみよう」
※時間はいずれも9時30分から(終了時刻は研究室により多少異なります。)
【問い合わせ先】
奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科 准教授 猪俣敦夫
Tel:0743-72-5151 E-mail:atsuo@itc.naist.jp