2012/10/15
悪質なコンピュータウイルスなどが増加し、情報システムを守る対策を立てることが急務です。米国ではすでにサイバー空間 を第5の戦場と宣言して情報セキュリティ人材の発掘・育成を国家予算で支援しています。韓国・台湾では省庁が情報セキュリティコンテスト開催を奨励してい ます。また、世界各地でグローバルな情報セキュリティ競技会の活動が盛んで、全世界からハッカーコミュニティが参加し、日頃鍛錬した技術をふるって試し、 互いの知能・スキルを競い合っています。一方、我が国は情報セキュリティに特化した分野では22歳以下の学生を対象としたセキュリティ・キャンプが単年度 開催で数年間開催されているものの、世界情勢からみても遅れていると言わざるをえません。国によるセキュリティ人材育成の具体的施策も本年度から始まった ばかりか調査段階といった状況です。また、教育・業界の活性化の度合も低く、大学での情報セキュリティを専門とする学部・学科の設置は少数であり、企業で もこの分野の人材育成に対して十分な費用をかけているとは言えない状況です。このような現状が世界から見えているためか、海外から日本を代表する企業や官 庁、国会等のシステムへの不正アクセスやサイバー攻撃が少なからず起きています。
こうした状況を踏まえ、奈良先端科学技術大学院大学(奈良先端大、学長:磯貝彰)情報科学研究科では、SECCON CTF/ハッカソン関西地区大会を開催します。
「SECCON(SECurity CONtest)」とは、情報セキュリティをテーマに多様な競技を開催するイベントです。実践的情報セキュリティ人材の発掘・ 育成、技術の実践の場の提供を目的として行われます。「SECCON」 の競技としては、攻撃・防御両者の視点を含むセキュリティの総合力を試すハッキングコンテスト「CTF (Capture the Flag)」や、セキュリティに関するテーマでプログラミングの成果を競うハッカソン等を企画しています。ハッカソンとは、「ハック」と「マラソン」の合 成語で、同じテーマに興味を持ったプログラマーたちが同一会場内に集まり、2日間でそれぞれが思い思いにプログラムを作成し、披露する大会です。
開催日時、場所は以下のとおりです。
【日時】 2012年11月3日(土)~11月4日(日)
【場所】 奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科