2015/10/13
悪質なコンピュータウイルスなどが増加し、情報システムを守る対策を立てることが急務となる中、世界各地でグローバルな情報セキュリティ競技会の活動が盛んになっています。一方、我が国は、情報セキュリティに特化した分野では22歳以下の学生を対象としたセキュリティ・キャンプが単年度開催で数年間開催されているものの、世界情勢からみても遅れていると言わざるをえません。また、教育・業界の活性化の度合も低く、企業でもこの分野の人材育成に対して十分な費用をかけているとは言えない状況です。このような現状が世界から見えているためか、海外から日本を代表する企業や官庁、国会等のシステムへの不正アクセスやサイバー攻撃が少なからず起きています。
こうした状況を踏まえ、奈良先端科学技術大学院大学（奈良先端大、学長：小笠原直毅）情報科学研究科では、攻防戦形式で情報セキュリティの技術を学ぶワークショップを開催します。これは、学生限定としたワークショップで、情報セキュリティ技術の基礎を学ぶとともに、ネットワークを介した攻防戦の競技を体験できます。具体的には、参加者は攻防戦のチームに分かれ、それぞれ主催者が用意するシステムに接続し、自チームのシステムで稼働するサービスの運営を維持しつつ、他チームのシステムの脆弱性を突き、攻撃と防御の技術力を競い合います。当日は、競技開始前に全体向けの攻防戦チュートリアルを行いますので、初めての方でも安心してご参加いただけます。
開催日時、場所は以下のとおりです。
【日時】 2015年10月17日(土) 10:20～17:20
【場所】 奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科 1階 セミナー室
