奈良先端大「ナイスポ! NAIST EXPO 2023」を開催
2023年11月18日(土)、奈良先端科学技術大学院大学は、子供から大人まで広く一般市民を対象とした「ナイスポ! NAIST EXPO 2023」を開催しました。これは、毎年11月に開催している秋のオープンキャンパスについて、今年度から名称新たにフェスティバル要素を含んだイベントへリニューアルしたもので、当日は悪天候にも関わらず多くの地域住民の方にご来場いただきました。
地域共創のイベント
奈良先端大は1994年から毎年11月、地域住民の方を対象に、高山サイエンスタウンフェスティバルの一環として、毎年11月にオープンキャンパスを開催してきましたが、以前から、教職員や学生、OBからも「大学祭らしいイベントにしてほしい」との声が上がっていました。
一方で、本学は「共創」をキーワードとした「学長ビジョン2030」を掲げており、こうしたことから、このオープンキャンパスを地域共創の方針に合わせて「社会や地域に開かれたイベントにしよう」と、今年度から内容を大幅にリニューアルし、フェスティバル要素を含んだイベントとして開催することになりました。
名称を公募
毎年2月と5月に開催している「受験生のためのオープンキャンパス」との差別化を図るため、イベント内容のリニューアルを機に名称も一新することとしました。そこで参加の機運を高めるため、学内外に名称案を公募したところ、実に200件を超える提案が寄せられました。その中から学内投票を行った結果、本学の略称である「NAIST」と、博覧会を意味する「EXPO」を組み合わせた「ナイスポ! NAIST EXPO」が新たな名称に決定しました。
悪天候の中でもにぎわい
開催当日は、多彩なイベント企画が実施されました。情報・バイオ・物質の各領域による体験プログラムや中学生向けミニ講義、本学の学生主催のイベントなど毎年行われる人気の定番企画をはじめ、前年に引き続き、バイオ領域修了生による有志のブースも出展しました。
今年が初出展となる、奈良県のプロバスケットボールチーム「バンビシャス奈良」によるフリースロー体験会では、参加者は景品をかけてフリースローに挑戦し、また奈良県警による警察官体験では、本物のパトカーへの乗車やマスコットキャラクター「ナポ君」との記念撮影といった貴重な体験ができ、活気に溢れた様子でした。
さらに、近隣の農家さんが新鮮野菜の朝市を開催したり、フリーマーケットやキッチンカーの営業もあり、参加者同士の交流の輪も広がりました。
当日は雨や強風といった悪天候に見舞われ、一部のイベントの場所を急遽変更しての開催となったにも関わらず、参加者が途絶えることなく盛況。参加者アンケートでは「幅広い年代層を対象としたイベントで、興味のあるプログラムだった」「科学のすごい研究を知り、謎解きのように面白かった」「来年も来たい」など、好意的でした。
今年はリニューアル後の初開催のため、課題点や反省点が残りましたが、それらを改善しながら、来年以降さらに充実したイベントにしていきたいと考えています。そして、例年開催していた秋のオープンキャンパスに代わり、「ナイスポ!NAIST EXPO」が長く続く伝統あるイベントとなるよう努力していきます。