講座日程等

2015年10月3日(土)

13:45~15:00

「太陽光発電デバイス(シリコン半導体材料)」

物質創成科学研究科 微細素子科学研究室
教授 冬木 隆(ふゆき たかし)

クリーンエネルギー創成のホープである太陽光発電システムは、家庭用からメガソーラーと呼ばれる大規模発電プラントまで広範に普及が進んでいます。地球にやさしい材料である半導体シリコンを用いた太陽電池デバイスの高性能化やマスプロダクションプロセスについて紹介します。
15:15~16:30

「未来のディスプレイ(省エネルギー型電子デバイス)」

物質創成科学研究科 情報機能素子科学研究室
教授 浦岡 行治(うらおか ゆきはる)

コンピュータやディスプレイなど、私たちの身の回りの電子デバイスは大きく変わりつつあります。特にディスプレイは、スマートフォンをはじめとして、様々な用途に使われています。今回は、その主役となる半導体材料を詳しく紹介し、材料の特徴や、未来のディスプレイに応用されるまでをわかりやすく解説します。

2015年10月10日(土)

13:45~15:00

「有機薄膜太陽電池(塗布可能な低分子有機材料)」

物質創成科学研究科 有機光分子科学研究室
教授 山田 容子(やまだ ひろこ)

次世代の太陽電池として注目される有機薄膜太陽電池には、安価・軽量・フレキシブル・室内光などの弱い光で発電可能・高い意匠性などの特長があります。私たちは、結晶性が高く溶媒に溶けにくい有機半導体材料を、塗布プロセスで薄膜化する独自の手法で有機薄膜太陽電池を作製していますので、その研究の一端を紹介します。
15:15~16:30

「分子でつくるレーザー(有機薄膜材料)」

物質創成科学研究科 量子物性科学研究室
教授 柳 久雄(やなぎ ひさお)

今やレーザー無くして我々の生活は成り立ちません。インターネットを支える光ファイバ通信は、光源となる半導体レーザーにより可能となりました。今後、モバイルからウェアラブルな情報デバイスへと進化する上で必要となるよりしなやかで環境にやさしい有機分子でつくるレーザーについて紹介します。

2015年10月17日(土)

13:45~15:00

「創エネルギー型熱電変換デバイス(フレキシブル炭素材料)」

物質創成科学研究科 光情報分子科学研究室
教授 河合 壯(かわい つよし)

電気エネルギーは便利で安全なエネルギー源ですが、輸送や保存には適していません。そこで、私たちの周囲にある温度差から直接電気エネルギーを得る技術が検討されています。それが熱電発電技術です。本講義では、熱電発電の実用化を目指して開発が進められている軽量でしなやかな素材を中心に最新の動向や将来展望を交えて解説します。
15:15~16:30

「半導体技術で実現するバイオセンシング(半導体センサ)」

物質創成科学研究科 光機能素子科学研究室
准教授 徳田 崇(とくだ たかし)

私たちの生活のあらゆる電気・電子機器の中で半導体デバイスが役立てられています。小さく・高度な機能を備えた半導体チップを利用すれば、バイオ分野の研究や、医療技術に新しい展開をもたらすことが期待できます。本講義では、生物の体に直接触れたり、埋め込んだりして利用できる半導体センシング技術について、最先端の研究を紹介します。

2015年10月24日(土)

13:45~15:00

「生物学とレーザー光操作技術の融合(植物細胞)」

物質創成科学研究科 レーザーナノ操作科学研究室
准教授 細川 陽一郎(ほそかわ よういちろう)

光を思いのままに操れるレーザー技術は、生物の機能を知るための"目"として、さらには生物を操る"手"としても利用されています。本講義では、レーザーの"目"と"手"で理解されてきた、植物が太陽光を効率的に利用するために営んでいる省エネ機能について紹介し、植物工場の未来の展開などについて考えます。 
15:15~16:30

「生物機能に学ぶ情報処理デバイス(バイオ・有機融合材料)」

物質創成科学研究科 バイオミメティック科学研究室
教授 菊池 純一(きくち じゅんいち)

情報・バイオ・物質の3つの科学分野の融合領域で、「分子通信」という未来技術への期待が膨らんでいます。これは、生物が進化の過程で獲得した情報伝達の原理に学んで、近未来の情報通信技術を開拓しようとする挑戦的な研究です。ここでは、分子通信パラダイム創出に向けた物質科学からのアプローチについて紹介します。