講座日程等

2018年10月6日(土)

13:45~15:00

「植物はどこで季節を感じているのか」

植物生理学研究室
教授 遠藤 求(えんどう もとむ)

植物は体内時計を用いて季節変化を感知し、適切なタイミングで花を咲かせます。「目」や「脳」を持たない植物が、どこでどのように季節を感じているのかについてお話します。また、ここでわかってきた仕組みがどのように農業などに利用できるかについても紹介します。
15:15~16:30

「機械の知から迫る脳の知性」

数理情報学研究室
准教授 吉本 潤一郎(よしもと じゅんいちろう)

知性の中でも、過去の経験に基づき、将来を予測し、意思決定に役立てる能力を「学習」といいます。我々人間の脳は、意識することなく簡単に実現してしまっている学習ですが、どのような仕組みでそれが実現されているのでしょうか?人間の知性を機械で模倣しようとして生まれた「人工知能」が、この学習の仕組みを理解する上でも重要なヒントを与えてくれるという研究を紹介します。

2018年10月13日(土)

13:45~15:00

「微生物が地球を救う?プラスチックごみ問題を考える」

環境微生物学研究室
特任准教授 吉田 昭介(よしだ しょうすけ)

海洋に漂うプラスチックごみが生態系への深刻な影響などから注目を集めています。プラスチックは丈夫で、生物が分解できないのです、、、が実は生物も負けてはいません。最近、PET(ペットボトルの材料ですね)を食べる微生物が発見されました。この発見が意味することとは?微生物のパワーとふしぎについてお話します。

15:15~16:30

「医療やエネルギーを支える新素材を目指して」

ナノ高分子材料研究室
特任准教授 網代 広治(あじろ ひろはる)

超高齢社会に必要とされる医療関連材料や、エネルギー関連材料について、化学の力で新しい素材を設計し、創り出す研究をしています。例えば、循環器治療や薬物送達に求められる機能を有する材料や、天然ガスを安全に輸送する材料などを紹介します。

2018年10月20日(土)

13:45~15:00

「電磁波による情報漏えいの脅威とその対策」

情報セキュリティ工学研究室
教授 林 優一(はやし ゆういち)

スマートフォンやタブレットに代表される個人利用による情報端末の爆発的な普及に伴い、セキュリティ対策が重要になっています。本講義では、物理層の情報セキュリティ、特に電磁波に関連するセキュリティに焦点を当て、その脅威と対策ついて最先端の研究を交えながらお話します。
15:15~16:30

「IoE社会を支えるエネルギーハーベスト」

情報機能素子科学研究室
准教授 石河 泰明(いしかわ やすあき)

様々なモノがインターネットに繋がる社会が期待されていますが、その"モノ"が何かをするには電力がなければなりません。そこで、身の回りにあるエネルギーを有効利用する、エネルギーハーベストが注目されています。本講義では、熱・光の利用について紹介します。

2018年10月27日(土)

13:45~15:00

「ことばで医療を変える!」

ソーシャル・コンピューティング研究室
特任准教授 荒牧 英治(あらまき えいじ)

今、医療現場が変わりつつあります。電子カルテに集積される医療ビッグデータ、それを用いた人工知能による診断支援、さらには、スマートフォンやスマートスピーカといった新たなデバイスからの患者情報など、様々な材料、技術が登場しています。本講演では、その中でも、テキストを扱った研究を中心に、最新の研究事例をご紹介し、今後の方向性を議論します。
15:15~16:30

「深層学習による画像解析の医療応用」

データ駆動型サイエンス創造センター
准教授 小野 直亮(おの なおあき)

ここ数年でさまざまな分野で急速に応用が拡大している『深層学習』。その中でも特に写真などの画像の分析に力を発揮する畳み込みニューラルネットワークを中心に、医療現場のさまざまな画像解析に応用されている例や今後の展望について紹介したいと思います。