物質創成科学研究科 情報機能素子科学研究室(浦岡研)藤井茉美 助教
新しい装置を導入すると費用がかさみますが、本研究費によって購入することができ、新テーマの立ち上げを円滑に進めることができました。
私の所属する浦岡研では、「マイスター制度」をとっていて、各装置にマイスターの学生かスタッフを置いています。そしてマイスターから許可された学生だけがその装置を使えるのですが、本研究費で購入した装置は、私が指導している学生だけでなく他グループの学生も使っています。本研究費の受給は、研究室としても有り難かったです。
助成期間中に妊娠していることがわかったため、妊娠前に計画していた実験や学会参加の予定を一部変更することになったのですが経費配分を調整し学生の手を借りながら結果としてやりたかったことをすべてできたのでよかったです。
女性研究者のみを対象とした本研究費を受給することには、正直、抵抗がありました。元々このような制度は知っていましたが、特任からの職責変更で着任する私が助成対象になるとは思っていませんでした。研究費の面で優遇されるということですが、研究のスタートアップ環境に男女の差はないと思っていましたので、他の男性の先生方に対して引け目というか、心配はありました。ただ、制度として頂ける以上、有意義に使わせていただこうと思いました。
(平成28年8月)