物質創成科学領域
4,500m以深で半永久的に自立運転が可能な超小型深海帯流速計を開発
海流のエネルギーを電気に変換して利用
~深層海洋大循環の解明や深海生命科学、CO2を吸収するブルーカーボンの状況把握への貢献に期待~
奈良先端科学技術大学院大学(学長:塩﨑 一裕)先端科学技術研究科 物質創成科学領域 生体プロセス工学研究室(細川 陽一郎教授)のヤリクン・ヤシャイラ准教授、中国科学院深海科学与工程研究所のYang Yang(ヤン ヤン)教授、北京工業大学のChangbao Han(チャンバオ ハン)教授、深圳大学のChenjiang Shang(チンジャン シャン)教授らは共同で、摩擦、振動など力学的エネルギーを電気的エネルギーに変換する摩擦電気ナノジェネレータ(TENG)発電技術を用いて、廉価で45MPa(4,500万パスカル)以上の高圧の環境下でも半永久的に自立運転が可能な超小型深海帯流速計(全長20㎝)の開発に成功しました。水深4,531mの深海帯で実測を行い、幅広い範囲で流速レンジの測定(0.02m/s ~ 6.69m/s)に対応できることが判明しました。
詳細はこちら:https://www.naist.jp/pressrelease/240731.pdf