出展案内
2022/12/22 出展案内 「CES2023」に出展(2023/1/5~1/8)
2023年1月5日(木)~1月8日(日)にかけて、「CES2023」がアメリカ ラスベガスのSands Expo&Convention Center等にて開催され、本学はJAPAN TECHパビリオンにて、以下の研究者がデモ展示を行います。
CESとは、毎年1月にアメリカ・ラスベガスにて開催される、最先端技術を用いる世界中の企業や研究機関が一堂に会する世界規模の展示会です。日本企業も多数出展を行っており、近年ではメディア等でも大きく取り上げられ、コロナ禍前のCES2020では約4,000社が出展し、約17万人が来場するなど、世界的にも注目度の高いイベントです。
今回は、「Light up the flexible future !!」をテーマとして4シーズを出展します。研究者・学生が現地のパビリオンに出向き、高い研究力を世界に向けて発信いたします。出展により、産業界等との連携を進め、研究力の社会還元を行うとともに、本学の世界的な知名度の向上につながることを期待しております
期間:2023年1月5日(木)~8日(日)12:30~18:00
会場:アメリカ ラスベガス Venetian Convention Center
主催:Consumer Technology Association(CTA)
本学の出典内容
- ○先端科学技術研究科 情報科学領域
ユビキタスコンピューティングシステム研究室
安本 慶一 教授、諏訪 博彦 准教授、松田 裕貴 助教、立花 巧樹 博士後期課程1年、真弓 大輝 博士前期課程2年 -
出展テーマ「Tongar: A sensor-equipped tongs for investigating the littering garbage distribution」―Tongar: ポイ捨てゴミの分布を調査するためのセンサ搭載トング―
ポイ捨てゴミは自然破壊や野生動物の殺傷につながるだけでなく、私たちの住む街の景観・治安をおびやかす問題となっています。Tongarは、ポイ捨てゴミを拾う際に自動でゴミの種別を認識することができるセンサ搭載トングです。これを使ってゴミ拾いをするだけで、街のゴミの分布状況を地図上に可視化することができます。データを活用することで、より効率的なゴミ拾いを支援したり、行政の都市計画に役立てたりと、持続可能なまちづくりへと繋がっていきます。
Tongarは、ゴミ拾いをする街の人々の力を借りて情報収集を実現する「参加型センシングシステム」の枠組みを採用することによって、これまでのポイ捨てゴミ調査と比べて、手間を低減しつつもより解像度の高い情報収集を実現します。
CES2023では実際にゴミ拾いを行うデモンストレーションによって、Tongarシステムを体験していただけるような展示を行う予定です。 - ○先端科学技術研究科 情報科学領域
サイバネティクスリアリティ工学研究室
清川 清 教授、内山 英昭 准教授、磯山 直也 助教、Monica Perusquía-Hernández 助教、大塚 真帆 博士前期課程2年、河野 真有香 博士後期課程1年 -
出展テーマ「Ventilation and indoor air quality visualization: a 3D representation of CO2 concentration in Augmented Reality (AR)」―換気と室内空気環境の可視化:ARによるCO2濃度の3D表現―
Rグラスをかけると現在の部屋のCO2濃度が三次元的に見えるシステムを提案します。近年、ウイルス感染対策のひとつとして換気が注目されています。実際に、学校やオフィスなどでは適切な換気の目安としてCO2モニターの利用が増えています。しかし、CO2濃度の数値に馴染みがないためわかりにくいという課題があります。
そこで、ARグラスをかけると本来は見えないCO2濃度の状態や変化が三次元的に見えるシステムを開発しました。空気が淀みやすい時間や場所が直感的に分かるため、適切なタイミングで換気したり、机やエアコンなどの家具の配置を検討したりする助けになります。また、センサの位置を自動的に認識するので手軽に使えることが特徴です。設置型センサだけでなく、センサをつけた移動ロボットが自由に室内を移動してCO2濃度を計測します。
CES2023での展示では、実際にARグラスをかけて現地のCO2濃度の様子を見られるようにしており、本システムを体験していただける予定です。 - ○デジタルグリーンイノベーションセンター
出村 拓 教授・センター長、永井 健治 客員教授 (大阪大学栄誉教授)
大阪大学 産業科学研究所 長部 謙二 助教 -
出展テーマ「Lighting that does not require electricity, using the system of luminescent organisms.」―発光生物のシステムで、電力が必要ない照明を―
地球温暖化対策として、二酸化炭素の排出を伴う火力発電を大規模に抑制すると共に、電力を利用しない機器に置き換えていく戦略が挙げられます。照明に利用される電力は総発電量の15%にも及ぶことから、電力を利用しない照明機器が発明されれば大きなインパクトをもたらすでしょう。そこで、ホタルのような発光生物が持つ化学反応により発光するシステムに着目しました。大阪大学産業科学研究所では既に生物に実装可能な高光度発光システムを開発し、それを利用して青、緑、赤に発光するゼニゴケ、シロイヌナズナ、タバコ、シクラメン等の作製に成功しました。
CES2023では奈良先端大と大阪大学が共同で進めている発光樹木の作製について紹介します。 - ○物質創成科学領域 情報機能素子科学研究室
浦岡 行治 教授、ベルムンド フアン パオロ ソリア 助教、上沼 睦典 准教授 -
出展テーマ「Thin film technology required for next-generation device development.」―次世代デバイス開発に必要な薄膜技術―
私たちは低温・完全溶体プロセスによって高性能な酸化物薄膜トランジスタを開発しました。プロセスステップの簡素化とUV/レーザーを用いた低温溶液プロセスでの全デバイス構造形成により、次世代デバイスの低コスト・ハイスループットな大量生産が可能になります。また、薄膜技術を用いて体温などの熱源から発電できる薄膜熱電デバイスも開発しました。これらの技術は、ユビキタスIoTデバイスとバッテリー不要の超低電力センサーの開発と大量生産に不可欠です。