「自分の身は自分で守る」ための心構えについて
「自分の身は自分で守る」という基本原則
- 海外渡航中の事件・事故を回避するためには、「自分の身は自分で守る」、すなわち自己責任という意識をもって常に行動することが最も重要です。
- 渡航先の治安状況等を自分自身が事前に熟知し、日本にいるときとは意識を切り替えることで多くの事件・事故を防ぐことができます。
「自分の身は自分で守る」ための心構え
トラブルに巻き込まれないためには、海外においては日本にいるとき以上に自らの安全確保について意識して行動することが必要です。特に以下の事項について十分に注意することが必要です。
- 危険な場所には近づかないこと。
- 多額の現金・貴重品は持ち歩かない、目立つ服装や言動は慎む等、渡航先で有効な危機事象回避の方法を身につけること
- 犯罪にあったら抵抗しないこと
- 見知らぬ人を安易に信用しないこと
- 常に自分の所在を明らかにし、連絡がとれるようにしておくこと
- 家族に定期的な連絡をすること
- 現地の法律を守り、宗教、文化等を理解し尊重すること
- 滞在先の法律遵守はもちろんのこと、薬物使用など日本国内の法律に抵触する行為は行わないこと
また、外務省の「海外安全虎の巻」や本学の「学生のための危機管理マニュアル」(学内専用)も参照し、自分の身は自分で守るという心構えを身に付けてください。
危機等に関する情報収集のためのツールやその活用方法について
情報収集のためのツールやその活用方法
- 海外には治安情勢が極度に悪化していることなどの理由から、渡航を避けるべき国や地域があります。このような「危険な場所には近づかない」ことが安全確保の最も確実な方法であり、渡航先の治安状況や安全対策等について事前に情報収集することが重要です。
- 外務省の「海外安全ホームページ」では、治安が悪化したり、災害、騒乱、その他の緊急事態が発生したり、その危険性が高まっていると判断される場合に発出される海外安全情報等、日本人が海外に渡航するにあたり、知っておくべき安全確保に関する情報が掲載されています。また、厚生労働省の「感染症情報ホームページ」や「海外で健康に過ごすために」には、海外での感染症予防等に関する情報が掲載されています。これらのホームページを参照し、渡航先の安全に関する情報を収集するようにしてください。
海外渡航の実施、中止、延期、途中帰国の基準
本学教職員及び学生の渡航・帰国の判断は、外務省が発出する国・地域別の海外安全情報(危険情報及び感染症危険情報)によることを原則としています。
海外への渡航に際しては、外務省の「海外安全ホームページ」を確認の上、「海外渡航の実施、中止、延期、途中帰国の基準」(PDFファイル207KB)に沿って対応してください。
海外渡航時の連絡先の登録について
海外渡航時の所在の明示
渡航前に十分な情報収集を行った上で留学計画を立てた場合であっても、渡航後に現地の治安情勢等が大きく変化することは十分に考えられます。こうした状況に備え、海外渡航時は常に所在を明らかにしておくことが必要です。
在留届・たびレジ
- 外国に3ヶ月以上滞在する日本人は、日本の大使館又は総領事館(在外公館)に「在留届」を提出するよう義務付けられています。なお、3ヶ月未満の滞在の場合には、「たびレジ」へ登録してください。
- 在留届やたびレジの登録をすることで、最新の海外安全情報や緊急事態発生時の連絡メール等、リアルタイムで現地の安全情報を受け取ることができます。また、危機事象が発生した際には、現地の日本国大使館及び総領事館(在外公館)は、在留届やたびレジへの登録情報をもとに邦人の安否確認や援護を行います。
留学願・海外渡航届
- 渡航先での災害・事件・事故等があった場合の安否確認等に使用するため、留学する場合は教育支援課学務係に「留学願」を提出する必要があります。また、旅行依頼を伴う海外渡航をする場合や休学中に海外渡航をする場合は、教育支援課教育企画係に「海外渡航届」を提出する必要があります。手続きについては、こちらをご参照ください。
連絡先等への変更、家族への連絡
- 滞在先の連絡先が変更になった場合や留学中に当初予定していなかった国や地域に行く場合には大学や家族等に変更の連絡を入れてください。
- 渡航前に滞在先の緊急連絡先(渡航先の電話番号、住所等)を家族と確認しておいてください。
事件・事故等に巻き込まれた場合の対応について
在外公館の連絡先
海外留学中に事件・事故等に巻き込まれた場合、特に生命・身体が危険にさらされるような事態に巻き込まれた場合には、現地の警察、救急又は在外公館に援護等を依頼することが重要です。そのため、海外留学前に渡航先の在外公館等の連絡先(以下の在外公館リストをご参照ください)を確認するようにしてください。
本学の連絡先
海外留学中に事件・事故等に巻き込まれた場合には、速やかに大学(指導教員)へ連絡してください。指導教員に連絡がつかない場合には、教育支援課に連絡してください。夜間や休日等で教育支援課にも連絡がつかない場合には、防災センターに連絡してください。
- 日本人学生:教育支援課教育企画係(+81-743-72-5136、E-mail:gakukyo@ad.naist.jp)
- 留学生:国際課留学生交流係(+81-743-72-5909、E-mail:ryugaku@ad.naist.jp)
- 夜間、休日等:防災センター(+81-743-72-5048)
海外旅行保険について
海外旅行保険
本学では、学生の国内・海外出張中のケガなどに備え、旅行依頼を伴う海外渡航については大学として海外旅行保険に加入しています。
補償内容等の詳細については、「出張・研修中(国内・海外)の旅行保険について」(学内専用)を確認し、補償対象の事由と免責事由を把握するようにしてください。
なお、休学中に留学する場合は、大学が費用負担する旅行保険の適用外であるため、必ずご自身で海外旅行保険に加入するようにしてください。
海外で入院・手術が必要となった場合、医療費が非常に高額になる場合や、家族が留学先を複数回訪問する必要が生じて渡航費用が高額になる場合もあります。また、医療施設・医療水準が日本に比べて著しく低い国では、国外への緊急移送が必要となり、高額な費用が必要となります。こうした事態に備えるため、保険には必ず加入するようにしてください。
また、保険の補償内容等については、家族にも内容を確認してもらうようにしてください。
以下の外務省海外安全ホームページでも万が一に備えての海外旅行保険加入を勧めていますので、ご参照ください。